自然幼稚園の秋


幼稚園の水曜日。


鉄道員たちの出勤だ。

毎日よく働く 職員たち。

秋が深まってきた幼稚園で


今日も一生けんめい遊ぼう!


山の組の鉄道員は


運転以外のお仕事もする。


電車に乗せる虫たちも作る。

ここのお宅の動物たちも

西武線やJRに乗って お出かけする。



森の組にも 鉄道はある。


こちらは女児たちが鉄道員。


秋の園庭は


自然の教材が いっぱいある。


舞い落ちる木の葉が

もの悲しさを喚起する

大人の秋と違って

手の届かなかった

天の高みからやってくる木の葉たちと


思い切り遊べる 子どもの秋。


春のサクラやクヌギの花も いいけれど


秋の実りや落ち葉たちは


たっぷりと あけっ広げだ。



砂場の砂が 少し冷えてきたけれど


まだ お水でも遊べる。


夏の名残の 小さな蝶々が


まだ飛んではいるけれど


きっと 大きい人たちは

季節が移り変わって

また 落ち葉の季節が巡ってきたことを

身体中で感じているに違いない。


自然豊かな園庭がある おもしろさ。

どこかへ出かけて行く

特別なことよりも

あたりまえの いつもの日常が

幼児にとっては嬉しい。

その日常に

子どもたちの感覚を研ぎ澄ます

豊かな自然があるのだ。

なんとありがたいことだろう。

大切に守っていかなければ と思う

菊日和の幼稚園ーーー。