創造性を育てるために

木曜日の朝の

お花畑ステージの賑わい。

森さん山さんが集まって

♪びっくり箱 だ。

♪ちびくろサンボ も始める。

大好きな 音楽劇。

♪ちびくろサンボは 登場人物が多いので

みんなの力が 必要だ。

楽曲が聞こえると

助っ人たちが やって来る。

臨機応変に 配役を引き受けて

何の役でも 一生けんめい表現する。

自分でない お話の世界の登場人物になりきって

表現することは おもしろい。

自分じゃない自分が いるのだもの。

なりたい自分に なれるのだもの。

おもしろくて たまらない。

今日何度目になるのか

おもしろさが 続く♪ちびくろサンボ。

小さい森の組に 山のお姉さんが入って

足りないところを 補ってくれている。

小谷肇先生、山崎八郎先生による楽曲の

心身を揺り動かす力に

誕生会の熱中が 加わって

それぞれが 思い切り表現している。

こういう遊びをしていると

ご見学のかたたちに

「発表会の練習ですね」 と言われる。

これは純粋な 日常の遊びなのだけれど。

子どもたちの創造性を 育てるための

リズム遊びの教材が

高階幼稚園には たくさんあるのだ。

幼稚園の教材は いろいろある。

机の上で使うためのものだけではない。

園庭の自然も 教材だ。

森のような 豊かな自然は

この自然幼稚園の 特筆すべき教育環境だ。

自然環境も 素晴らしいけれど

幼稚園の一番の教育環境は

お友達だ。

自ら感じ考え イメージを広げ 遊ぶ

お友達の存在が

お互いの心と頭と身体を 動かす。

教育環境の もう一つの一番は

保育者だ。

一人ひとりの中身を考え

子どもさながらの 遊びの生活を壊さず

その中に教育を入れていく

保育者たちの情熱。

子どもたちと保育者たちが

共感し合いながら作り出す

幼稚園の日常。

この豊かな日常が 子どもたちを育て

保育者たちを育て

いつの間にか 知らずしらずに

お母様たちも育てるのだーーー。