幼稚園の感動

火曜日、お花畑ステージの朝。

♪お江戸日本橋にお袖がついた。

皆 嬉しそうだが、ちょっと大きすぎたようだ。

子どもに応じて 切り詰めたらいい。

それでこそ“一人ひとり”の保育だ。

やっぱり始まった ♪はとぽっぽ体操。

“幼児体操”という名称があるくらいだから

幼児教育界のクラシックだ。

一人やってきたその時から

保育が始まる 幼稚園の朝。

一人また一人 お友達が増えていく。

落ち葉で遊び始める 子ども。

お花畑ステージにも

お友達が増えていく。

こんなに揃っていると

ちょっとタイミングを逃した子どもの

仲間入りは難しい。

イチョウの木の下の キリンさんの上で

熱心に見つめているのだが。

あ、タイミングをとらえて 旗の輪に入った!

えらいこと!

遊びの生活を大切にする幼稚園では

一生けんめいな遊びがそこここで展開。

富士山の雪が 毛糸から紙帽子に。

「毛糸じゃスキーはできない」からだ。

よく滑るのだが

すみっコぐらしの人形たちが そりから落っこちる。

それで「あ、シートベルト!」ということに。

今度は成功するのだが

紙のそりは軽すぎ やっぱり転倒しやすい。

ブロックは重いけど デコボコだからダメだ。

そりの下にブロックひとつ 貼りつけてみたら

うまくいった!

滑りすぎて ゴッツンコしないように

綿で雪をこしらえる。

達成のため 次から次に考えて

おもしろくてたまらない。

♪海の遊びの お人形版も

工夫しながら 続いている。

その向こうでは 仮面ライダーたちが

根拠地のパワーアップ。

落ち葉の遊びが

いつのまにか仕事に。

“さんかくのぼり”を 一杯にするのだ。

小さくたって 達成感を味わいたい。

お友達と一緒だもの

一生けんめいが終わらない。

おお、助っ人あらわる!

こちらは お友達と競い合って

落ち葉の山を作っている。

お庭でも お部屋でも

一生けんめいが続く 幼稚園。

ツリーハウスでは

くまちゃんたちが 朝ごはん。

おなかがすいて 倒れている2人にも

ごはんをあげなければ。

こんちゃんにも サラダ。

お父さんが スプーンを運んでくれた。

きちんと人数分。なんという 生きた学習!

「取り皿も使うよね」と お父さん。

細やかな遊びに

それぞれのご家庭に 思いを馳せ

感動する。

幼稚園は 子どもたちの生活の花が咲くところ。

感動の花も 子どもの数だけ咲くところ。

たくさん遊んで おなかがすいて

今日はカレー幼稚園。

お料理サークルのお母様たちが

腕によりをかけた 秘伝のカレーを

子どもたちに ごちそうしてくださる。

いただきます!

「おいしい」

「おいしい」

「おいしい」

と言ったきり 無言で食べる森さんたち。

小さい人は おいしいと静かになる。

おいしい味に 夢中だからだ。

山さんたちも

久しぶりのカレー幼稚園に 満足そうだ。

「おいしい」

「おいしいねえ」

大好物の 幼稚園カレー。

カレー屋さんたちの大好物は

無心で頬張る 子どもたちのお顔だ。

おかわりも いっぱい作ってある。

ありがとう お母様たち。

ありがとう 子どもたち。

教育は 本当に本当に

お互いなのだなあーーー!