幼稚園のルール

連休明けの木曜日。

“子どもの日”は終わったけれど

幼稚園はいつだって子どもの日だ。

新しいお友達も もう誰も泣かない。

心配が空振りになった嬉しさ。

幼稚園のお花たちも嬉しそう。

散り始めたお花を拾う子ども。

あっ お花の中にアリさん!

「この蜜 おいしいんだね」

新しい朝は

新しい発見がたくさん。

興味を引くものが

ここにも あそこにも。

自然幼稚園は おもしろい。

一番興味深いのは

何と言っても お友達。

お友達と遊ぶのは おもしろい。

ブランコをこぐと

まるで こいのぼりになったみたい。

しばらくこいで 満足すると

交代してくれる えらいお友達。

縄跳びだって 一人より

お友達と一緒が楽しい。

続いているバレーボールごっこ。

幼児に 正しいルールはない。

それらしければいいのだ。

ルールは 後から 子どもたちが考える。

遊ぶために 作る子ども。

これを使って ごっこ遊びするのだ。

作ったもので変身して

お友達と遊ぶために

一生けんめい 作る子ども。

何かの幼虫かと思ったら ナメクジなんだけれど

もしかすると カタツムリの脱走かも。

「ぼくたち ちょっと一休み」

ここって 一休みする場所だったんだ。

まだまだ続くバレーボールごっこ。

小さい人が一緒なので

ボールが2つ。

あっ キャッチ!

嬉しい子ども。

いつまでも嬉しい子ども。

新入児が帰る頃

積み木のお部屋の遊びが始まる。

小さい子が来たら まだ危ないものね。

幼稚園には ルールがないようで

ちゃんとある。

自由な保育だからこそ

自分も人も大切に という

見えないルールがあるのだ。

そう、虫さんたちへの心配りも

もちろんあるのだーーー。