園庭の木々が
色づいてきた。
もう暮れの秋なのだ。
幼稚園の晩秋を彩る
落ち葉たち。
それに
小学生たち。
嬉しい
嬉しい
幼稚園の朝。
嬉しい
嬉しい
幼稚園のお庭。
このごろ
飛行機がおもしろい
川の組。
すてきなベッドは
池の組。
海の組は
お江戸ファッションショー。
鳴り物入りで
本格的だ。
いつのまにか
お客さまたちも
モデルさんに。
BGMは
もちろん
♪お江戸日本橋♪だ。
表現に工夫が加わり、
エンドレス状態。
学校のお姉さんたちが
演目を書いてくれ、
本格的だ。
海さんたちにも
にわかに
飛行機ブームが。
学校のお姉さんの
へそ飛行機は
よく飛ぶ。
それぞれの工夫。
お庭でも
工夫。
工事のおじさんたちも
工夫。
だって、
道具がたくさんあるんだもの。
ここでも工夫。
ここでも
ここでも
ここでも
工夫。
もっとおもしろく遊ぶために
工夫するのだ。
どの人も、
もっといいことを、
もっともっといいことを考えて
おもしろくしたい。
もっともっと
おもしろく。
よーい
スタート！
「何メートル？」
「すごいね！」
「優勝だ！」
あれ？
「紙飛行機が！」
お屋根に上がっちゃったのだ。
あれ？
「これ土管？」
「運ぼう 運ぼう！」
はりきる
工事のおじさんたち。
土管がぐらぐらしないように
まず土を固めなくちゃ！
それから、
どんどん土を運んで
土管を埋めなくちゃ！
工事ごっこだから
工事グッズも
使わなくちゃ！
ああ、のどが渇いた。
「お茶の時間ですよぅ」
「ああ おいしい」
「おいしいね！」
「手、黒いけど、
いいよね」
さあ、またガンバロウ！
雨が降ってきたら
土が流れちゃうものね！
固めよう！
固めよう！
川さんたちの
いっしょうけんめいが
形になってきて、
どんなに嬉しいだろう。
どんなに満足するだろう。
どろんこさんに
なっちゃったけれど、
「大丈夫だよ」
「お母さんがきれいにしてくれるもん」
安心感があるからこそ
思いきり力を出せるのだ。
汗びっしょりになって
疲れきるまで
自分の力を
使えるのだ。
幼稚園にいると
お母さまを感じる。
お母さまは安心感に姿を変えて
子どもたちの達成に参加している―――。
