それぞれの誇り

木曜日の雨。

子どもには 嬉しい雨だ。

傘やコートや長靴の

お世話を ママにしてもらえる。

いつもより 手をかけてもらえるのだもの。

お母様には ちょっと気が晴れない雨だけれど

子どもたちは 晴ればれとしている。

かわいい我が子との 密着が

ずっと続くことを 願うお母様も

晴ればれとしている。

嬉しいブランコの 水たまり。

雨上がりが好機の 化石発掘。

雨後に出現する 昔の幼稚園タイル。

水たまりに小枝に落ち葉があれば

イメージがわく 釣りごっこ。

葉っぱの魚を「5ひき釣ったよ」

小さいお友達も真似したい。

釣れた釣れた!黄色いお魚!

嬉しくてたまらない。

水も枝も葉も 自然の教材だ。

積み木のお部屋の パウパトロールの

メンバー二人は 旗作りに夢中らしい。

お友達の手で

こんなにいいのが 次々完成していたら

心が動くことだろう。

私も難しいのに挑戦したいと!

それで、再び おまつりとなる積み木のお部屋。

楽隊ごっこが始まる。

指揮棒に合わせ

パートに分かれる 鳴り物。

指揮者交代。

小さい人たちのおままごとは あっという間に足元がこんなに。

積み木を 棚や机に見立てると

犬さんのお家のようではなくなるし

頭も整理されるので 遊びも続く。

森さんたちも

自分の思いを 形にしたい。

お友達の遊びが 形になってくると

私も僕も 手伝いたくなる。

一緒になって 達成したくなる。

お庭では 蝶々さんが かくれんぼ。

あ、見つかっちゃった!

降ったり止んだりの幼稚園。

達成に向かって一生けんめいな 山さんたち。

一人ひとりの持つ 勢いが幼稚園の空気になって

その空気が 一人ひとりを達成へと導いている。

テラスのきのこ研究所では

きのこの研究に加えて

お庭で発掘した 化石の研究や

虫たちの研究を 続けている。

それぞれが 研究所の熱心な職員だという

プライドがあるのだ。

仕事に誇りを持つ大人たちに

なんと似ていることだろうーーー!