日常の中の大切

まるで 春が行進しているような

月曜の朝。

厨房では

お料理サークルのお母様がたが

明日のカレー幼稚園の 準備を始めている。

山さんたちはそれぞれのお母様に

ありがとうの手紙を 描いている。

お友達のを手伝っている子どもも。

その頃 森さんたちは

いろいろなヒーローに変身して

戦っている。

大好きなメロディーに合わせて

リズミカルに。

小さくても

お友達も自分も 痛い思いをしないよう

神経を使っているので

戦いごっこが長く続く。

誰かが泣いたり怒ったりしたら 終わりは早い。

お部屋の森さんたちは

遊びに使うもの作り。

鬼ごっこの仲間たちは

山さんと森さんが 一緒だ。

走る走る!

走る走る!

戦いごっこで満足した 森さんたちは

ツリーハウスの住人に。

こんなにいいお天気の春日には

誰だって お布団を乾したくなる。

よく働く 大家族。

青空に お布団が似合うこと。

ご飯を作る人。

お掃除の人。

お母様との日常が伝わってきて

ほほえましい。

お母様の世界と

幼稚園の世界が

子ども同士を つなぎ合わせている。

♪あーぶくたった にえたった

ツリーハウスに聞こえてくる 歌声。

わらべ歌遊びの おもしろさ。

お家に帰ったり

ご飯を食べたり

お風呂に入ったりする日常が 歌われている。

その平和な日常の中に

トントントンと お化けがやってくるのだ。

なんという不条理。

世の中には 道理に合わないことがイッパイある。

子どもの世界の遊びの楽しさの中にも

くみ入れられている 不思議。

いつもの日常には

怖い思いをしたり

思い通りにならなかったり

いろんなことがあるけれど

乗り越えていくのだよと

わらべうたが 教えてくれているーーー。