幼稚園の 秋は嬉しい

玉入れに白玉が加わった

木曜日。

ぼくは赤 ぼくは白と 自ら組を決め

おもしろくなった 紅白玉入れ。

人数を数えなくても

ちょうどいい感じに分かれるのが おもしろい。

だんだん増える

玉入れ選手たち。


さあ どちらが勝つのか。

おお 白組の勝ちだ!


大きなカマキリと登園女児。

「枝にいたから エダカマキリ」。

エダカマキリって どんなの?と

興味津々の選手たち。



さあ 今度はどちらが勝つか。

がんばるお兄さん達。

あっ 今度は赤の勝ち!


まだまだ続く 玉入れごっこ。

こちらはのどかな ツリーハウス。



おや 今度はリレーごっこか。

走るのはおもしろい。

誰かが始めると


どんどん増える リレー選手。

そして


どんどん速くなる リレー選手。


みんな なんて速くなったのだろう!


速い! 速い!

速い!

あっ 転んだ!

あっ 起き上がった!

あっ 走り出した!

いいお顔をして!

♪だるまさんはえらい

ころんでも おきる

ころんでも ころんでも

またおきる

ころんでも ころんでも

だるまさんはえらい ♪



幼稚園で 生活していると

嬉しいことが たくさんある。

“お母さんの生活”も きっとそうだ。


我が子と 一生けんめい生活していると


苦しいこともありながら 楽しい。

苦楽しいのだ。



この 苦楽しさは

味わった者にしかわからない。


小さな人たちの 毎日の成長は

教育産業の言うところのことと違う。

特別なことをさせたから 育つと

そういうわけではないのだ。


子どもと保育者の 日常のやり取りが

積み重なって


お互いの間で 実感できるようになる。

目には見えないけれど


ああ 育ってきたと。

その小さな


嬉しい変化は

保育者だけでなく

きっと お母様にもわかるのだ。

それが 幼稚園のいいところ。

お子さんの成長を


共に 喜び合えるのだもの。


本当に 心の底から!


がんばれ がんばれ!

母も子も!


苦楽しく がんばろうーーー!


楽しみにしていた ザクロの収穫。

今年のザクロは 大きくて美しく

ずっしりと重い。


食べる前に 目がおいしいし

食べたらもちろん


きれいなおいしさだ。

嬉しい子どもたち。


子どもが嬉しいと

大人も嬉しい。


秋の幼稚園は 嬉しさに満ちているーーー。