幼児時代をどう生きるか

幼稚園の仲夏。

ヒメアカネも 夏を謳歌している。

お気に入りのちょうちょ。

お気に入りの パウパトロール。

自分の「こうしたい」を

形に現すことの嬉しさ。

子どもと保育者の

共感・共鳴の間柄が

意欲を形にするのだ。

温泉行きバスは

目的地に到着。

これはシャワー

今日の石鹸は オレンジの香り。

「チョキチョキしてね」

砂場の仕事は 昨日から。

「これは遊びじゃない、 仕事なんだ」

「仕事は 途中でやめちゃいけないんだよ」

達成を目指す 工事のおじさんたち。

相棒を探す子ども。

あっ 見つかった!

汗を拭く相棒。

ぼく 汗かいてないけど

大好きなお友達が 汗拭いてるもん。

だから僕も 拭くんだもん。

おお!まぼろしのチョウをつかまえ

アゲハチョウも とらえたらしい!

飼育ケースが満員だ。

高みを目指したい 子ども。

自分の手足が 力強くなって

どんなに嬉しいだろう。

おお!あやこ先生も!

沸き立つ意欲!

高みを目指す 子どもたち。

子どもは困難に負けず

がんばることが 好きなのだ。

それがそのまま 遊びになる。

精一杯は おもしろい。

相棒たちの作業現場に

新入社員が加わった。

工事現場が二つになって

現場監督さんの 身体と頭脳は

フル回転だ。

こちらのお宅は 三人家族。

三人でイメージを広げ合い

楽しい日常生活を 過ごしている。

ごっこ遊びの基本は

お母様との 日常生活だ。

ツリーハウスの日常は

赤ちゃんのお世話をしたり

家族と響きあいながら

忙しく手を動かす日々だ。

幼稚園全体に

子どもの世界が 広がっている。

世の中は 大人の都合ばかり。

専門家の方が上手だからと

子育てを回避したり。

認知能力優先の 早期教育を与えてみたり。

将来使われる力の基礎は

幼児時代の 非認知能力だということが

幼児教育界の 常識になっているにもかかわらずーーー。

小さな子どものために 本気になって考え

実際に身体を動かす大人が

なんと少ないことか。

幼児時代を軽く扱うことは

昔幼児だった自分自身を 軽んじること。

自分自身を貶めていることに 気付かないのだ。

幼児はいつか 大人になる。

心豊かで意欲に満ちた大人になるのか

心の貧しい 能動的意欲の乏しい大人になるのか

幼児時代の生き方が その別れ道になるーーー。