人生を支えるもの

「おいも掘り 楽しかったぁ!」

昨日の勢いが止まらない 水曜の朝

心の勢いは 響き合い

幼稚園中が 活気に満ちる。

新しい出会いも。

昨日のおいも掘りで

もう “お互い同士”に なってはいるけれど

こうして 幼稚園の日常を共にするのは

初めてだものね。

高階幼稚園に

悪い子はひとりもいないから

どうか 安心してほしい。

山さんたちの鬼ごっこは

日課のように 続いている。

始まると いつまでもいつまでも

体力の限り 続くのだ。

旺盛な意欲と意志が

子どもたちの中に育ってきているのを感じ

嬉しい。

夢中で遊びながらも

新しいお友達に 心を配る。

だいきのこのうえんのスタッフも

危険のないよう 神経を使っている。

”くつかくし”は

自分じゃなくてくつがかくれる。

くつのかくれんぼだ。

いつの間にか ケンケンも上手くなる。

鬼さんが なかなか見つけてくれないと

どこに隠したか忘れちゃったりするから 大変だ!

だいきのこのうえんは

お掃除の時間か。

小さい人の お世話のスタッフも。

登り棒に突進しそうな勢いの

新しいお友達に

ハンドルの切り方を教え

あっちの方が低いから 登りやすいよと

知恵を授ける。

幼稚園のそこここで

熱心な遊びが 繰り広げられ

保育者たちは そこここで

遊びの中身の指導を 続けている。

“指導”というと堅苦しいけれど

子どもたちが もっと考えたり工夫したりして

充実へ 向かえるように

間違った方向へ 向かわないように。

子どもたちは

自分たちは ただただおもしろく遊んでいる と思っているけれど

保育者たちは

子どもさながらの 遊びの生活をこわさず

その中に 教育を入れているのだ。

幼稚園という所は そういうところ。

小学校を小さくしたような幼稚園ばかりに

なってしまった と嘆いていたら

こども園という

小学校と保育所を併設したような 幼稚園ばかりになってしまった。

幼児期を幼児らしく 精一杯生きる幸福が

その人生を 支えるというのにーーー。