幼稚園のドキュメンテーション ここにあり

寒月の幼稚園。

寒いさむいと言いながら

お母様と一緒に 登園する

嬉しさ 暖かさ。

嬉しい子どもを迎える

山のくみ神社の おみくじ。

どんなくじが 当たるのかな。

何が書いてあるのかな。

嬉しいお友達といると

もっと嬉しくなる。

嬉しいお友達の 連鎖。

森さんたちの 朝は

小さいお友達への 親切から始まる。

自分たちもしてもらったことを 小さい人にしている。

小さいお友達が 泣き止んだので

おままごとが始まる。

作りやさんが始まる。

かるたあそびが始まる。

かるた遊びの人数が

だんだん増えていく。

親切気のお兄さんは 粘土のお世話。

山さんたちも かるた?

あ、すごろくか。

男児ばかり

子ども同士で おもしろそうだ。

お雑煮のテイクアウトか。

ああ、積み木のお部屋で

ドレミカフェを始めるのだ。

2学期の遊びの続きだ。

目的に向かっての協力が始まる。

大型箱積み木は 大きくて重い。

キケンだからということで

最近 どこの幼稚園でも

発泡スチロールでできた 軽い積み木ばかり。

重いからこそ 危険を伴うからこそ

自分もお友達も 痛い思いをしないよう

神経を使うことができるようになるのに。

重くて堅いからこそ 思いを形にすることができるのに。

カフェの隣は 忍者屋敷。

今と昔が混在する 子どもの世界。

昨日入園したお友達は どうしているかしら。

あ、いつの間にか 夢中で遊んでいる。

子どもはえらい。

いい意味で 皆うっかりしている。

今日 幼稚園のお庭は 海になった。

海辺で貝拾いの森さんたち。

この貝は もみの木の種だ。

鳥のような姿をしていて

風に乗って 遠くまで旅をする。

貝になったり 鳥になったり

おせんべいやクッキーになったりして 活躍する

自然幼稚園の教材だ。

幼稚園のそこここで

子どもたちの熱中が始まった。

今日の自己実現のために 皆一生けんめいだ。

自己実現とは何か。

自分の中にひそむ可能性を

自分で見つけ

十分に発揮していくことだ。

教え込まれた知識を 使うのではない。

持って生まれた力を 精一杯使って

遊ぶこと。

保育者たちは

子どもたちの自己実現のために

手をかけ 心をかける。

そしていつの間にか 知らずしらずに

育てる者として 成長する。

育てながら 育てられ

保育者たちも 自己実現していることに気づくのだ ーーー。