建設的な仲間たち

雨の朝。今日はお部屋幼稚園だ。

新しいお友達はお庭が大好きなのだけれど

お部屋でいいこと考えて遊ばなくては。

月曜日とあって

森のお嬢さんが二人 大泣きなのだけれど

負けない音量の演奏者たち。

先週金曜日のメンバーたちだ。

紙やカラーペンで

遊ぶためのいろいろを作る子ども。

お料理を作る子ども。

一人ひとりが

いい事を考えてあそびはじめたのだけれど

なんとなくスッキリしない子どもが ここに。

お部屋に響くのは ♪せ~んろはつづく~よ~ ど~こま~でも~♪

今泣いていた女児も もうご機嫌だ。

先週 山の組さんの真似をして遊んだ 新幹線ごっこ。

森さん用に 小型のはやぶさを作っておいたのだ。

ちょうちょさんたちだって

乗りものが好きに決まっている。

さっき泣いていた女児も ついつい楽しくなったようだ。

ぼくだってもうこんなにご機嫌だ! 子どもはえらい。

いつもうっかりしているから 成長できるのだ。

山の組は静かだ。

雨だから お庭の探検はできないけれど

ごっこに必要なもの、

虫や動物、

探検に持っていくお弁当。

帽子やパソコンなど

思いつくいろいろを作らなくては。

朝のあわただしさが

落ち着き始めた 森の組。

力自慢の男児は おすもうを取りたい。

勝った 勝った!

あたしだって!

おもしろいから つい観戦。

ぼくも!

あたしも!

大丈夫なんだろうかと

ハラハラ見守る進級児たち。

子どもはえらい。

何も言わなくても感じるのだ。

だって 遠慮なしに向かっていく

新入園児には こんなふうなのだから。

「やろうよ!おもしろいよ!」と 呼ばれても

机の下から 出てこない女児も。

その机の上では セロハンテープに集中の女児。
自分でできるようになって 嬉しくてたまらない。

山の組探検隊は テラス川でお仕事。

川には ワニの他

いろいろな動物や虫たちが住んでいる。

トリケラトプスだっているのだ。

子ども一人ひとりの思いつきが

遊びのイメージを広げ

どんどん形になっていく。

安心、安定した子どもたちが集まると

その集団は建設的になるというけれど 本当だ。

幼稚園の集団教育の基となっているのは 母と子の日常生活なのだ。

お互いを味わう母と子の生活が 柔らかい心を育て、

その心が 幼稚園のお互いを育てているのだと思う ーーー。