新しい自分に 2019 3/16 2019年3月16日 春の日差し。 幼稚園の朝。 海の組とのお別れを 知ってか知らずか 春の花たちが お庭のあちこちから顔を出し始めた。 花も木も 土も草も鳥たちも 子どもたちと共に育った。 子どもたちの足音や歓声、 お友達を呼ぶ声や歌声や 時には泣き声を聞きながらー。 昨日お帰りの時 小さい池さんが 「ここじゃいやだ あそこにすわりたい」と さっき遊んだお友達の となりをせがんでベソをかいた。 まわりで見ていたお友達が 「いい子になるおまじないしてあげる」 「いい子になあれ」 「いい子になあれ」 すると本当に ベソかきさんの背筋が伸びて しっかりとしたお顔に変わった。 お友達のおまじないで ベソかきさんは どこかへ行っちゃったのだ。 足やお手々が うっかりまちがった時、 先生がしてくれた 「おまじない」の力。 その力が乗り移るほど 「お友達どうし」になったのだー。 大きくなった海さんたちも 池さんの時は 夢の世界に住んでいた。 海の組の基本は 池のお部屋にある。 池さんだった時に、 安定した心持ちで 機嫌良く生きることを 学んだのだ。 川さんになった頃、 「お友達と いいこと考えて遊ぶのよ」と先生。 お友達とのやり取りが 上手になってきて、 イメージを共有しながら 夢中で遊んだ。 夢と現実を 行ったり来たりしながらー。 お友達と イメージを広げたり 深めたりしながら 打ち込んで遊ぶ 海さんたち。 夢と現実の境界線も かなりはっきりしてきたけれど、 まだまだこの先も堂々と 幼児の世界を生きる 子どもたちだ。 ありのままの自分が変化して 新しい自分になることを 「成長」という。 成長してきた我が子と 育てる者として成長した 自分自身を信じ、 明るい4月に向かって 歩いていってほしい―――! 保育ドキュメンテーション 保育 こちらもどうぞ 親しむ心 やがて深い味わいに 2015.11.04 子どもの世界を思いきり 2017.09.12 陽だまりの幼稚園 2015.12.09 幼稚園の日常 家庭の日常 幼稚園で育てたい 柔らかく広い心 心底思うこと 2017.02.22 自然幼稚園の子どもたち