北風の幼稚園


北風の月曜日。

今日 焼き芋はできない。


この前の雨で湿った落ち葉を広げ

明日の落葉焚きの 準備。

仕事好きの子どもたち。

幼稚園の朝は 楽しい。

今日も一生けんめい遊ぼう!


桂の葉っぱ こんなに黄色くなっちゃった。

「あたし 塗ってない」「あたしも」。

黄色い葉っぱ 赤い葉っぱ。


鉄道員たちも

線路の清掃。


きれいになった線路を

三輪車も走る 西武線も


JRも走る

ブランコも 空を走る。


「先生 ふでばこ作る」


あ、ランドセルに入れるのね

これくらいの大きさがいいかな


フタもあるわね と

一心同体の 子どもと先生。

あとは 自分でできる。


上着を脱がせ


くつを揃え

先生は あっという間に 積み木のお部屋へ。


ここは 虫の研究所。

育てているカマキリさんが

お母さんになった。

虫を知るために


クイズを出し合う 研究員たち。

「この名前は なんでしょう」

「ヘラクレスオオカブト」「違います」

皆熱心に 研究している。


お花畑ステージでは

大好きな音楽劇 ♪さるかに。

森さん山さんが 一緒になって

お話の世界に浸っている。

小さい人たちばかりだと

なんだか 本当に

人間の世界より

不思議な世界の方が 近い気がする。

誕生会は終わっても

あのステージが

小さい子どもたちの心を

今も 動かしている。



幼児たちには 言葉より

はっきりと 身体で表現することの方が


伝わるのだ。


それはきっと


ダンスや劇のことに限らず

子どもの日常のいろいろな


瞬間や場面で 発揮される。


我が子と 共感・共鳴する力。


我が子のおヘソが曲がりかけた時

それを察する力。

小さい我が子の気をそらしたり

心持を立て直す力。

朝 目覚めた時や

深まる秋の夕方など

特に役立つ力だ。



吹く風は 冷たくなってきたけれど

お母様の心に


木枯らしが吹き荒れることのないよう 祈る

深秋の幼稚園ーーー。