幼児期を 力いっぱい

キャリーバッグで登園の


金曜の朝。

お庭の玉入れが お出迎え。


一人またひとり


やってくる 子どもたち。

あっという間に こんなになった。


最後の一球。

あ、入った!


投げるの上手になったから

少し高くしましょうと 先生。


玉入れはおもしろい。


ひとつ 入ると ずーっと嬉しい。

その嬉しさが 心を暖かくするから

何度失敗しても へこたれない。

きっとまた入ると 信じられるのだ。



幼稚園の生活もそうありたい。


うんと楽しく おもしろく

うんと充実した幼児期を生きたなら


その先の人生も きっと心豊かだ。

うまくいかなかったり しそこなったりしても


へこたれず 一生けんめい 生きられる。


一人増え


また一人 また一人と


玉入れ選手が こんなに。

3歳から 6歳までの選手たちの

一生けんめいが 続く。


綱引きも おもしろい。

やってみると わかる。

お互い同士の力が

綱を動かすのだ。

力を込めて こちらへ引っ張ると嬉しい。

あちらへ引っ張られると


精一杯踏ん張って

力を出し尽くす。



すると 綱はこちらへやってくる。

相手も 一生けんめい踏ん張るから

また あちらへ引っ張られる。


もう力が出なくなった と思っても

先生の応援で また復活。


小さい人たちは 知らずしらずに


大きい人たちから 力の使い方を教わるのだ。


自分の力

お友達の力を 身体中で感じて

おもしろくて

おもしろくて たまらない。


玉入れも 綱引きも


ルールは後からついてくる。

幼稚園の遊びは エンドレスだーーー!