4月に向かって

昨夜の雨のおかげで

子どもたちの花粉症が少し和らぐ 月曜日。

積み木のお部屋からは さっきから

リズム遊びの音楽が聞こえている。

♪白雪姫は もう

王子様登場の場面。

おや 王子のダンスの振り付けが

いつもと違って バレエのようだ。

4分の3拍子の ワルツに

うまく合わせて おもしろい。

「さようなら 元気でねー!」「しあわせにねー!」

最近 言語劇のようになってきた。

次の王子は 乗馬の練習。

女児たちは 白雪姫になりたくて

先の先の先まで 順番が決まっているのだそう。

男児たちも 姫をやりたいのだが

我慢しているらしい様子。

姫 倒れるとき

りんごを返しているところが

臨機応変の 女児らしい。

王子は さっきの練習が実って

本物らしく 登場。

ワルツの場面は さっきの王子よろしく

足がぴょこんと上がる。

魔女は 反省。

回を重ねる毎に 自分で考えた表現が加わり

それを見た子どもたちの 心を動かし

また オリジナルの表現が生まれる。

「いらっしゃいませ」

おやおや 今度は♪時計屋だ。

おお 魔女時計が売れた。

お次は 柱時計か。

「いらっしゃいませ」

「王子時計 ください」「はい 10円です」

いろんな時計がある。

おやまた 魔女時計が売れた。

小人時計も王子時計も 売れ

時計屋さん 大繁盛。

森さんたちの大好きな

ヘビごっこに

工事ごっこが 加わっている。

なんと ちょうどいいのだろう!

本物の工事場が 出現!

おもしろい おもしろい!

働く車も 音も 匂いも 本物だ!

♪工事をしている 工事場だ

せっせと働く 工事場だ

ドスーン ドスーン ドッスーン

ガシャガシャ ガシャガシャ ザーッ

「ちいさいお庭カフェ」の看板を見て

「たかしなようちえんですよ って書いてあるね」

「チューリップが咲いてるもん」

幼稚園のお庭は

早春の花々が 顔を出し

春光降り注ぐ 4月に向かって

咲き進んでいる。

子どもたちの生活にも

一日毎に 4月が近づいている。

年長児たちに残された 幼稚園児としての日々を

精一杯の力で 生きられるよう

私たち保育者も 精一杯尽くそう

泣かずに頑張ろう。

そう思う 春草の 幼稚園ーーー。