母親の味

月曜日の園庭。

今にも落ちてきそうな 空模様。

葉っぱが濡れてしまわないうちに

いっぱい遊んでおこう。

初冬の恒例 葉っぱ滑りだ!

年長さんたちの 落ち葉幼稚園は

この冬が最後だもの。

さっきから ガムテープと格闘している子ども。

ちょうどいい枝を選んで

綱渡りの冒険をしたい。

山さんの「種販売機」。

人気の販売機をためしてみたい 森さん。

もみの木の種は 鳥の形。

遠くまで 飛んでいくためだ。

もみ、けやき、くぬぎ、

それぞれの種が 幼稚園の土に着床して

お庭のあちこちから 赤ちゃんが芽を出す。

幼稚園の自然を

五感で味わう。

綱渡りの冒険。「先生がいるとき時だけよ」と あやこ先生。

一歩 二歩

おっと 計画失敗!

やり直しだ。

「くつかくし」のメンバー。

自分の靴を 片方隠す。

鬼に見つからないよう

難しい場所に。

片足ケンケンが

いろいろなドラマを生む。

まだ 鬼さんに見つけられない 靴の持ち主は

ケンケンのまま 滑り台で遊ぶ。

靴を全員分 見つけてもらい

めでたく今日も 危険生物の講話が始まる。

「このヘビが走ると 時速100キロ!」

「このぐらいです!」

  ヘビって けっこう速いらしい。

ヘビとの ふれあいコーナー。

めったに触れないヘビさんに

喜ぶ受講生たち。

このヘビさんに咬んでもらうと

いい子になれるそうなので

もっといい子になりたい 受講生たち。

おねこさんも いい子になりたい。

子どもは 自分についてどう感じているのだろう。

お母様にうんとかわいがられている子どもは

ママにかわいがられている自分は いい子だと

感じているに違いない。

このごろのお母様は あっさり薄味の 傾向。

もう少し濃い味付けで

母の味を たっぷり味わわせてほしいと願う

冬紅葉の幼稚園ーーー。