幼児期に注ぎたいもの

今年も咲き始めた クレマチス。

遠くに転居なさった 園芸サークルSさんの

幼稚園児の母時代が

今年も見事な花を咲かせている。

人生の根っことなる 幼児期の生活を潤す

お母様の手と心。

手は心なのだ。

お母様の手が 子供の心の根に潤いを満たす。

嬉しい朝。

嬉しいお友達。

ダンゴムシさん 久し振り。

ダンゴムシさんと 子ども。

切っても切れないお友達だ。

入園したてのお友達も そのうち

切っても切れない 心の友になる。

ポケモンさんとも お友達。

今日作る予定の ポケモンさんたちだ。

ポケモンさんたちの生活する場所を

もっと豊かにしたい 子ども。

虫博士になりきる 子ども。

お庭のヒーローたち。

ヒーローたちも 修行して

もっと強くならなければ。

つかまえたテントウムシ。

「あれ ちょっと長いね」

「背が伸びたみたいだね」

「ぼく おだんご好きなの」

うそっこに食べてね。

幼稚園のそこここで

久し振りの 遊びの生活を始めた

連休後の子どもたち。

保育者たちは 行ったり来たり。

子どもたちの思いを 汲み取って

あちらへ走り こちらへ走る。

お母さん役の男児が もちもちほっぺをなでなで。

ついつい つまんじゃった。

「ああ 痛かったわねえ ごめんなさい」

「かわいくて ついこうしちゃったのね」

「お母さんなんだから 優しくしなくちゃね」

「ごめんね もうしないよ」

「こうやって そーっとするよ」

傍らにいて 共に感じる子ども。

化石を発見したらしい

恐竜研究所の 研究員たち。

砂場の小さい人たち。

一緒にいても それぞれの遊びだ。

大きくなった人たちは

さっきから続く“はじめの一歩”。

「だるまさんがころんだ!」

「だるまさんがころんだ!」

仲良く続く遊び。

鬼に呼ばれると

皆 素直に従い えらい。

鬼、けっこうキビシイのだ。

かすかな動きも

鬼のセンサーが 感知してしまうらしい。

幼稚園というところは

4・5月の生活が土台になって

それからが積み重なる。

保育者たちの本真剣と 生き生きしさが

子どもたちの 心と身体を動かす。

幼稚園のどこもかしこもが

子どもたちの生き生きしさに 染まっている。

お母様と同じに

保育者たちも潤いの汲み手なのだ。

幼稚園の生活が 人生を潤す

豊かな地下水となるようにーーー。