幼児期に 生きる力を

木曜日。

散り敷く 落ち葉幼稚園。

お花畑ステージの♪お江戸日本橋は

お袖がちょうど良くなって 嬉しい。

♪お江戸日本橋七つ立ち

初のぼり

行列そろえて あれわいさのさ

こちゃ高輪

夜明けて

提灯消す

こちゃえ こちゃえ♪

踊ることは 楽しい。

登園してきたお友達が

次から次に 仲間になって

賑やかな行列に。

日本の良さを知る 良い機会だからと

お母様がたが 運動会に踊った民謡。

幼児用の 易しい踊りではないのに

この幼稚園の子どもたちの 感性はすごい。

日本の伝統的な雰囲気を捉えて

のびのびと踊っているのだから。

落ち葉の中に暮らしている

ポケモンたち。

まるで 森に住む動物たちのようだ。

森の稔りを 身体中に

貯えておかなければ。

幼児期は 短い。

人生の中の ほんのわずかな時間だ。

幼児教育という名で

私たちが 幼い子どもたちと共に

生活できるのは そう長くない。

この短い時間に

これから先の 人生の根本を

培わなければならないのだ。

幼児期を逃してしまって

後になって気づき

それから 生きる力を育てようとしたら

どんなに困難なことだろう。

幼児は 遊ぶ。

動物も 子どもは遊ぶ。

遊びながら学ぶ。

人間も動物だもの 遊びは学びだ。

幼児時代の学びに

遊びは 必修科目。

幼児の遊びの生活の中に

教育を入れていく生活が 必需。

よく練られた指導案のもとに

幼児一人ひとりを

遊びの中で 指導するのだ。

幼児に 主体的な遊びの生活をさせず

“主活動”という名で 大人主導の生活をさせ

自由遊びという名で

放任遊びをさせる保育ばかりだけれど

生きる力は育てられない。

生きる力のない人間が 量産されて

人間の世界は 近い将来どうなるのだろうーーー。