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入園Q&A「預かり保育がないと困ります」

夕方4~5時、できれば6時まで預かってほしい。

といった需要が高まっています。

「預かり保育がないと困る」理由は、たいてい次のどちらか。

・仕事(家事や賃金労働)のため
・自分の時間を確保したい

「仕事」や「自由」のためなら、子供を10時間預けるくらい問題はないのでは?
預かってくれる人はプロだし、預ける方が発達にもよさそう。

そう考える人が増えるのも当然です。

では、なぜ当園では長時間預かりをしないのか?

ポイントは3つです。
●子供のため
●大人のため
●先生のため

それぞれご説明します。

お子さんの将来を考える

預かり保育を行わないのは、お子さんの人生が幸せなものになるよう本気で願うから。

「幸せ」の捉え方はさまざまですが、当園の答えは

「心が満ち足りていること」。

0~6歳で発達する3つの【心】を尊重することこそが人間を幸せにする、と私達は考えます。
参照:入園Q&A「家が遠いのですが通えますか?」→園バスがない理由①

・預かり保育がない
・心の発達
関係があるんですか?

「長時間保育は子供の発達にさほど悪影響を与えない」とする研究もあります。

しかし、こんな場合は問題が起こりやすいことも明らか。

  • 家族の時間が少ない
  • 育児に自信を持てない

    参照:長時間におよぶ乳児保育の子どもの発達への影響に関する5年間追跡研究

    当園に預かり保育がない理由を別の角度から言うと、こうです。

    • 親子で過ごしてほしい
    • 子育てへの自信を深めてほしい

      「苦労は買ってでもしろ!」のような、薄っぺらい根性論ではありません。真逆です。

      幼児期の子育てを充実させると人生が楽になる、つまり「楽をしましょう!」と申し上げているのです。

      親子で充実して過ごし、子育てへの自信を深めていただくため、当園は最大限のサポートをしております。

      どんなご相談にも乗りますよ!

      また緊急のご用事(自分の通院が夜まで長引きそう、など)もお申し出ください。何時までだってお子さんをお預かりします。

      園は伴走者。一緒に走り抜きましょう!

      お子さんの将来を考えて預かり保育をしない、というポイントを感じていただけたでしょうか。

      500通近いお手紙を紹介しているサイト(←タップ)を見れば、子供達が幸せな人生の基礎を身につけていくようすを感じていただけると思います。

      目次

      お母さま(お父さま)のことを考える

      大人にとっても、保育時間が長すぎることは「損」と言えます。大人の成長が奪われるからです。

      入園Q&A「家が遠いのですが通えますか?」の中でお伝えしたように、ヒトは「育てることで育つ」んです。

      「育てることで育つ」を解明する実験も進んでいます

      ここでは、比較認知発達科学者の明和政子(みょうわまさこ)氏の研究をご紹介しましょう。

      私たちの研究グループは、養育行動の中でもとくに「触覚」と「聴覚」に着目し、養育経験が脳にどのような影響をもたらすのかを実証的に明らかにしようと考えました。

      養育にかかわる行動や脳内情報処理は、女性に遺伝的に埋め込まれているのではなく、経験によって徐々に学習されるものであることの神経学的な証拠を示したといえます。

      養育経験が、親としての脳の働きかたを形作るのです。
      参照:養育経験が脳の働きに与える影響

      「養育経験が、親としての脳の働きかたを形作る」を反対から言うと…?

      「養育経験がないと脳の働きが形作られない」ということ…?

      そうなんです。

      子供を育てる→大人も育つ
      子供を育てない→大人も育たない

      1歳児を10時間以上預けて会社勤めし、子供と過ごすのは朝食・夕食の時間だけ…。

      賃金は稼げますが、親としての脳の回路が形成されない恐れがあるんですね。

      確かに、古い時代には「長時間預かり=子育て支援」と考えられることもありました。

      しかし、時代は変わったんです。
      新時代の支援のあり方は、これ。

      【親子の充実した生活を支えること】!

      つまり、園は「脇役」として、「主役」であるお母さん(主な養育者)を支える存在。

      当園は「預かり保育がない園」ではありません。
      「親子の充実した生活を支える園」です。

      「主役」として輝きたいお母さん(お父さん)に、本当にピッタリの環境。

      同じ思いの人が集まっていますので、協力し合いながら充実した子育て生活が送れるでしょう。

      「大人のためにあえて預かり保育をしない」という点をご理解いただけると幸いです。

      保育者(先生)から見た預かり保育

      見落とされがちですが…

      保育者(先生)から見ても、長時間の預かり保育には問題があります。

      その問題とは、まさに「長すぎる」こと。

      保育時間が8時間を超えると、他の仕事は一切できません。それによって保育の質が下がる恐れがあるんです。

      保育の質を保つために欠かせないのが、振り返りと準備。

      いい保育をするには以下のような振り返り・準備が必要です。

      振り返りと準備の一例

      ①AちゃんとBちゃんは○○をしていた。

      ②△△のような工夫をすればもっと充実しただろう。

      ③Cちゃんも入れるように◇◇と提案してみよう。

      ④Dちゃん達の◆◆ごっこと一緒になるかもしれない。◎◎を用意しておこう。

      これによって初めて保育の質が上がるわけです。

      反省・準備には時間がかかります。一人ひとりについて振り返り、環境を整えるわけですから。

      保育者から見た長時間保育の問題点はここ。反省・準備の時間を確保できないのです。
      ※保育業界は残業の多いことでも有名(参照:保育士の残業・労働時間問題)

      また、9~14時の保育(当園の保育時間)の後、担任はヘトヘトです。

      8時間もの保育の後、反省・準備をしっかり行えるかと聞かれれば…。

      ちょっと無理そうですね…。

      はい…。どれだけやる気があっても厳しいです…。

      8時間保育を【週5日×年間240日】続けると、保育の質は確実に低下します。それも、極端に。

      結果として「預ける側」も大きな不利益をこうむることに。

      シフト制なら長時間保育でも保育の質は保障されるのでは?

      といった意見もありますが、想像してみてください…

      【朝8時】○ちゃん(自分の子)が登園

      【夜6時】迎えはまだ来ない。先生は私服に着替え「○ちゃん、さようなら」

      子供はどう思いますか?「寂しい…」と感じるのでは。「お母さん」が先に帰ってしまうようなものですからね。

      これでは保育の質が高いとは言えないでしょう。

      それに、シフト制だからといって反省・準備の時間を確保できるとは限りません。8時間保育して退勤するだけになる可能性が高いです。

      やはり、保育の質は上がりようがありません。

      まとめます。
      長時間保育の問題点(先生の立場から)

      ☑ 反省・準備ができない
      ☑ 心身共に疲弊する

      ☑ 保育の質が低下
      ☑ 子供・保護者に不利益

      当園が長時間預かりを行わないのには、以上の理由からです。

      長期休み中の「預かり保育」

      夏休み・冬休みの「預かり」があると助かります…。

      「預かり保育」はありませんが、最高のアイデアが!

      園庭開放です。園児限定で、卒園生も利用できます。

      また、春・夏・冬の長期休み機関だけでなく、普段の土日祝日も開放しています。

      ※2021年からは「おにわカフェメンバー」も利用可能に。詳しくはこちらのページをご覧ください。

      親子で遊ぶのにとてもいい環境ですよ。土日もたいがい誰かいます。

      ある夏休みの午前中

      8月の暑い日にも、日焼けを気にせず、気の合う仲間と一日中遊べるでしょう。

      くまちゃん文庫(絵本のお部屋)でも、エアコンで快適に過ごせます。

      お弁当を持参してもいいですね。

      また、高階幼稚園ではおうち遊びも応援しています。

      遊びが充実する制作のポイントを動画で配信。

      動画で使っている制作用紙も、ほぼ原価で販売。
      一般には手に入りづらいものです。

      おうち遊び(子育て)に役立つ制作用紙

      子供を預けて親は「自由時間」を楽しむ…、それが推奨される時代でもあります。

      確かに、「子供のいない日」があってもいいのでしょう。

      しかし、「子供と共にある日々」こそ、親となった私達に必要なこと。

      高階幼稚園は「親であることを楽しむ方」を、全力で応援いたします。

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