実習では、あなたが担任となる場面も。
いわゆる部分実習・責任実習ですね。
そんな時に「何をすべきかわからない」と、つらい思いをすることになります。
【何をすべきかわからない】3パターン
①右も左もわからない
②行動の理由がわからない
③適切な保育行動がわからない
それぞれ解決策を考えていきます。
①右も左もわからない(本当に何もわからない)
おおげさな話でなく、このような簡単な流れ↓のことです。
時間 | 行動 |
8:15~ | 清掃 |
9:00~ | 登園 |
11:30~ | 昼食 |
14:00 | 降園 |
保育の流れがわかれば、とりあえず動くことができますよね。
登園時間5分前になったら
昼食前には
※動く前に担任の先生に事前報告します。
子供との生活では、大人がリズムよく動くことが大切。
流れを意識して動いているだけで、あなたの生活も子供の生活もリズミカルになり、とてもいいんです。
とはいえ、時間通り動くだけでは「お手伝いの人」に過ぎません。
「時間通りに」だけで済むのは観察実習まででしょう。
保育の流れがわかると「本当の」保育実習が始まるんです。
②「行動の理由」がわからない(単純行動はできるけど…)
時間通りに動くだけでは「保育」とは呼べません。
保育行動の「理由」を知ろう、という話題に移っていきます。
「行動の理由」を知れば自分で判断できる
あなたが部分実習・責任実習をする時、子供が
・机を移動する
・ハサミを準備する
・子供を遊びに誘う
などの行動をとれるよう援助することも大切ですが…
さらに大切なのは行動の「理由」。
これこそが保育実習で学ぶこと。
非常に大切なことですから、保育行動の理由がわからなければ必ず尋ねましょう。
「なぜ○○したのですか?」。
くどいようですが、「担任の先生がとった保育行動の理由」を理解しないと、保育実習の意味はありません。
行動原理の具体例と活用法
例えば前日、「製作したい人がいたら、もっとも使いやすいように机を並べ替える」と習ったとします。
その保育行動の理由(原理)は?
なぜ製作したい人のために机を並べ替えるのでしょうね?
おそらく「子供が自ら意欲的に取り組める環境を整えるため」であるはずです。
※細かい表現は保育者によって違います。
正解はいくつもあります。
適切な理由に基づいていれば、まずはOK。
もちろん、担任の先生とコミュニケーションを取りながら進めてくださいね。
その場で相談するのでも、保育の後で尋ねるのでもかまいません。必ず質問してください。
※質問のタイミングは事前に相談しておくといいですね。
その場で質問するなら
または、後でミーティングの時に
といったふうに。
③適切な保育行動がわからない
最後に「保育者の行動原理はわかるけど、子供の気持ちがわからない」という悩み。
これがわかれば「部分実習・責任実習がつらい」という悩みは99%解決です。
まず求められるのは…
目の前にいるAちゃんを見て
「お庭の鬼ごっこに誘うのがいい?」
「さっきの続きの製作を促すべき?」
「Bちゃん・Cちゃんのレストランに加わりたい?」
日誌を書きながら悩みを整理し、担任の先生にも質問しましょう。
相談は具体的にできるといいですね。例えばこんなふうに。
担任の先生は、きっと的確な答え+その行動原理を教えてくれますよ。
そんな経験を積むことができたら、部分実習・責任実習は100点満点です。
部分実習・責任実習のつらさを解決する(まとめ)
実習で「何をすべきかわからない」ことにつらさを感じたら、状況によって次のように対応するといいでしょう。
①右も左もわからない→まず保育の流れをつかむ
②「行動原理」がわからない→担任の先生の保育行動の「理由」を想像する
③適切な保育行動がわからない→目の前の子の気持ちを想像する