就職活動・職場

人材紹介会社を利用した就活はここに注意(保育園・幼稚園・認こ園探しのポイント)

ゆうた先生
ゆうた先生
への就職では人材紹介会社を使わない方が有利、って知ってました?

※園=ここでは保育園・幼稚園・認定こども園の総称

保育学生
保育学生
そうなんですか!?でも、なんで?

それは、園から人材紹介会社に100万円近くを「無駄に」支払わなければならないからです。

就職活動で困らないよう、ここでお話しする内容をぜひ覚えておいてください。

学生が人材紹介会社を利用するメリット?

保育学生
保育学生
人材紹介会社に園を探してもらうのって、そんなにダメなんですか?
ゆうた先生
ゆうた先生
利点もあるんですけどね…。

デメリットしかないとしたら、そんな企業・サービスはすぐ潰れます。「絶対に使うな」ということではないんです。

保育学生が就職園を探す時の、人材紹介会社に任せる

メリット
デメリット

をまとめると、こうなります。

・園探しの時間を節約できる
・自分に合いそうな園を探してもらえる

「遊び中心の保育をしている園を探したい」
「○○駅から車で30分以内の園がいい」
「平均勤続年数が長い職場が希望」

ゆうた先生
ゆうた先生
要望を伝えればエージェント(スタッフ)が園をリストアップしてくれます。

あなたはその中から選ぶだけ。楽です。
人材紹介会社に依頼するメリットですね。

他方、こんな弊害も…

・採用されづらくなる(ことがある)

採用されづらくなるのは、園に不要なコストがかかるからです。

人材紹介サービス経由での採用は、そうでない場合と比べて、ざっくりいうと100万円ほど支出が増えるんですよ。

つまり、次のような恐ろしい事実に繋がります。

紹介サービス会社から紹介されたAさん
自分で園を探し、自分で電話したBさん

人柄や能力に大きな差がない場合、ほぼ確実にAさんは採用されません。

あるいは、Aさんが採用されようと思ったら「自分にはBさんより100万円分より大きな価値がある」と示す必要があります。

ゆうた先生
ゆうた先生
このあたりを掘り下げてみましょうか。
保育学生
保育学生
気になります…。

園が人材紹介会社を利用するメリット?

人材紹介サービスは避けるべきとはいっても、園にとってのメリットもあります。

求人が「楽」なんですよ。

無視できないメリットもある

2020年代も売り手市場、つまり

(採用担当者)
(採用担当者)
園=「買い手」は人手が足りない…。
(就活生)
(就活生)
すると学生「売り手」はどこでも採用してもらえる!

という世の中。いわゆる保育士不足ですね。
幼稚園教諭も、もちろん不足。

人手不足もあって、学生の方と出会うための施策を打つ時間は、なかなか取れません。

求人サイト用の情報を精査する
合説のための人材や資材を準備する

ための時間がないんです。

さらに、こういった学生向け動画を作ることもありますが…

けっこう時間がかかるんです。

人材紹介会社から「こんな学生がいますよ、会ってみませんか?」と電話が来るのを待つだけで採用が済むなら、園は大助かりなんですよ。

園にとって、人材紹介サービスの利用には無視できないメリットがあるんです。

保育学生
保育学生
「学生を探す仕事」を外注したのが人材紹介サービスなんですね。
ゆうた先生
ゆうた先生
はい。100万円はその対価です。

メリットを打ち消すほどのデメリット?

学生の方と面接する前に、園と人材紹介会社は契約を交わします。

仲介を経て採用が決まったら採用されたスタッフの初任給の30%を園が支払う、のような契約です。

私の園の大卒初任給は、ざっくりいうと320万円くらい。その30%で「100万円」。
※2021年現在。また通勤手当など除く。詳しくは求人票を参照

保育学生
保育学生
あれ?
保育学生
保育学生
人材紹介会社を通すと100万円ですよね。
保育学生
保育学生
それなら、紹介してもらった園の面接をいったん断って、後で個人的に応募すればいいんじゃ?

これは契約違反です。

サービスを介して知り合った年度は個人的に面接・採用をしない、という条項が含まれているんです、契約に。

ゆうた先生
ゆうた先生
待っているだけで優秀な方と出会えたら嬉しいですが…。
保育学生
保育学生
メリットを打ち消すほどのデメリットが存在するってことですね。

反対から言えば…

仲介された採用には対価が発生しますが、学生が、初めから自分で園を探して、面接・試験→採用となれば、当たり前ですが園は100万円を節約できます。

その100万円は遊具の購入・修繕に充てられるかもしれませんし、採用した学生を含むスタッフの給料になるかもしれません。

学生にとっても園にとっても、この方がよさそうですよね?

合説での「人材紹介なしでがんばろう!」

ゆうた先生
ゆうた先生
人材紹介会社に払うより教職員の働く環境のためにお金を使いたい!

これは私だけでなく、多くの園関係者の願い。

以前、ある合同説明会に参加した時、主催者の1人がこんなことをおっしゃいました。

協力してこういった合同説明会を盛り上げ、人材紹介会社に頼らず採用できるようにしていこう!

隣のブースにいる他園の園長先生とうなずき合いましたよ。「本当にそうですよね」って。

その2か月後、埼玉県の幼稚園連合会が発行している業界誌で、この合同説明会の振り返りが行われていて、その中でも

人材紹介、人材派遣に頼る教職員募集は、健全な採用活動とは言えず、職員体制、運営面でも問題。※原文ママ

と繰り返されていました。

他業種と比べて給料が高いわけではない。
にも関わらず高い専門性が求められる。
※専門性については保育士(幼稚園教諭)は「誰でもできる仕事」?をどうぞ。

ゆうた先生
ゆうた先生
そんな環境でがんばる先生方に、少しでも賃金を支払いたい。

経営者達の共通の思いです。

自分で就職先をリストアップ(まとめ)

ゆうた先生
ゆうた先生
園への就職では人材紹介会社を使わない方が有利という話でした。
保育学生
保育学生
園にはこんな悩みもあったんですね。

就職を有利にする、というスタンスでまとめると、次のようなことが言えます。

人材紹介会社を利用した園探しは、園のコストを増やす
自分で園を探し、自分で申し込む方が採用されやすい

ぜひあなたの友達にも教えてあげてください。

また、LINEではもう少し突っ込んだ話をしています。
解除も自由ですので登録しておいてください。