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非認知能力って何?どうやって育てるの?

ヘックマン
非認知能力は一生を左右します。

保育の目標は「非認知能力」の育成。これは今や常識になりました。

具体的にはどんな力?
どうやって育てるの?

人生を支える非認知能力について「ぐっ」と踏み込んで考えます。

ページ後半では、非認知能力の習得のための「心の練習」方法をご紹介。

園見学の重要ポイントも伝えします。ぜひ参考にして、後悔のない園選びにお役立てください。

目次

非認知能力って何?

非認知能力はこう呼ばれることも。

☑ 心の発達
☑ 心の知能指数(EQ)
☑ 社会情動的スキル
☑ 性格スキル

IQテストや学力検査で測定できる「頭のよさ」とは別のもの。

では、具体的には何なのか?

正体は、実はかなり複雑。学者によって分類も異なります。

いくつかの論文・インターネット記事をあたっただけでも…

情熱、自信、自制心、自己肯定感、楽観性、柔軟性、協調性、忍耐力…。

「そんなにたくさん!?」
と感じますよね。

そこで、3つにまとめました。

非認知能力とは

・世界を信頼できる
・気持ちを適切に表現できる
・とにかく遊び込める

それぞれ掘り下げていきますね。

非認知能力①世界を信頼できる

非認知能力の土台は「世界を信頼できる力」。

「基本的信頼感」とも呼ばれます。

どんな場面でも「自分・他人・環境」を、つまり世界を信じられるということ。

自信・自己肯定感・楽観性などを合わせた力と考えればいいでしょう。

自分を信頼できるから、赤ちゃんは立ち上がって歩くようになります。何度転んでも「できる」と信じ、次の一歩を踏み出せるんです。

また、周りの人達を信じる力があるから、声を発し、気持ちを伝え、コミュニケーションできます。反応してもらえると確信しているわけですね。

これは何歳になっても同じ。生活の原動力です。

園見学のポイントに落とし込んでみましょう。

「世界を信頼できる力」を伸ばせる園か?違うのか?

見分けるためには、ここに着目します。

・適切な励ましがある
・「悪者」を作らない

「世界を信頼できる力」を養うために不可欠の関わり方です。

これらが実践されているか、見学時によく確認してください。

非認知能力②気持ちを適切に表現できる

「気持ちを適切に表現できる力」も非認知能力の根幹。

3つに分けるとわかりやすいです。

①自分の気持ちで動く
②気持ちを適切に出せる
③しっかり表現する

この3つを満たして初めて「気持ちを適切に表現できる力」と呼べます。

保育のプロでも誤解していることがあるので、ちょっと詳しく話しますね。

「自分の気持ちで動く」について

先生に言われた遊びをするのでなく、あくまで自分から遊びが始まるのが「自分の気持ちで動く」の本質。

指示通り動くのは、非認知能力とはちょっと違うんです。

言われたことをするにしても、「やりたい!」という強い気持ちが中心になければなりません。

「気持ちを適切に出せる」について

気持ちの表し方が適切であることも重要。

ふざけてばかりの人を非認知能力があるとは言いませんよね。

ただ、単に「いい子になれ」というのも違います。

「気持ちを適切に出せる」というのは、子供にとっては「一生懸命遊ぶ」ということ。

子供の健全な発達には、よく遊ぶことこそ「適切」なんです。

「しっかり表現する」について

気持ちをしっかり表現してこその非認知能力。

この場合、「表現する」は「行動する」とほぼ同じ意味です。

もちろん、思いを行動に移すのは難しいので、大人の援助が欠かせないのですが。

いずれにせよ「やりたい!」を行動に表す必要があります。

以上、「気持ちを適切に表現できる力」を3つにまとめました。

「気持ちを適切に表現する力」とは

①自分の気持ちで動く
②気持ちを適切に出せる
③しっかり表現する

重要な園見学ポイントでもあります。
ぜひ復習しておきましょう。

この3つを着実にサポートしてくれる園こそ、非認知能力を伸ばせる環境が備わっているということになります。

非認知能力③とにかく遊び込める

「とにかく遊び込める力」も、幼児期に必ず伸ばしておきたい非認知能力。

冒頭でお伝えしたように、非認知能力は一般的にはこのように定義されます。

非認知能力の「よくある」定義

情熱、自信、自制心、自己肯定感、楽観性、柔軟性、協調性、忍耐力、など。

「とにかく遊び込める力」には、このすべてが含まれます。例えば…

情熱・自信があるからこそ遊び込めます。
充実した遊びには柔軟性が欠かせません。
友達と協調するからこそ遊びが深まります。
だからこそ忍耐・自制も働くでしょう。

くどい説明でしたが、「遊び込める力」についてご理解いただけたと思います。

園見学で次のことを吟味すべきであるのは言うまでもありません。

「遊び込める力」が伸びる環境とは

・遊び込める環境がある
・先生が常に工夫している

子供が生き生きと考え行動しているか、つまり遊び込んでいるかを見定めてください。

「心の練習」で非認知能力を習得

スポーツや語学の上達には何が必要でしょうか?

そう「練習」です。「繰り返し」がなければ身体も頭も発達しません。

そして、心(非認知能力)も「繰り返し」によって身につくもの。

だから、園選びの基準は「心の練習」「非認知能力の繰り返し」ができるかどうか、です。

お子さんがあなた(親)から離れて生活するようすを想像してください。

自分と他人を信頼し、気持ちを適切に表現し、とにかく遊び込む…、

要するに非認知能力を発揮して生活できるでしょうか?

これは、なかなか難しいわけです。1~2歳児は当然のこと、3歳児にとっても至難の業です。

なぜなら経験がないから。

だからなおさら、「繰り返し」非認知能力を使える環境を選ばなくてはなりません。

世界を信じられるようになるための、

気持ちを適切に表現できるようになるための、

とにかく遊び込めるようになるための、

そんな保育が実践されている園を、何が何でも探してほしいんです。

それだけが非認知能力を伸ばす方法だからです。

簡単なまとめ

具体的にはどんな力?
どうやって育てるの?

についてお伝えしてきました。

答えを簡単にまとめると、こうなります。

具体的にはどんな力?

[jin_icon_number1circle]世界を信頼できる力
[jin_icon_number2circle]気持ちを適切に表現できる力
[jin_icon_number3circle]とにかく遊び込める力

どうやって育てるの?

上の[jin_icon_number1circle]~[jin_icon_number3circle]を繰り返し使う。そういう園を選ぶ。

お子さんの人生を支える非認知能力を大切に伸ばしていきましょう!

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