子の成長 母の成長

幼稚園の水曜日。

散り敷いたくぬぎの花を

掃き集める朝。

この花たちが

子どもたちの遊びに 活躍してくれるのだ。

一人またひとり

やって来る 幼稚園。

今日も 一生けんめい遊ぼう!

お友達になりたてのほやほや。

アンパンマン仲間の二人。

楽しみな今後。

工事現場の小さい二人。

あらあら大変 引くに引かれず。

自分の思いを形にする 嬉しさ。

遊ぶために作る。

遊んでいると またイメージが広がって

また作る。

ツリーハウスでも作っている。

くぬぎの花で

何かおいしそうなものを。

「くぬぎのお花 もっとちょうだーい!」

「ちょっとまっててー!」忙しそうだ。

咲き誇る八重桜は

まだ散りそうにない。

ぽつんと咲いている チューリップを見つけた

小さい人。

幼稚園のそこここで

それぞれの熱中が 始まっている。

子どもも保育者も

持っている力を 精一杯使うのだ。

暑くなったので カーディガンを脱ぐ。

まだ4月なのに こんなに暑いなんて。

園庭の木々や花々も

あっという間に 初夏のようだ。

子どもたちには

ゆっくりじっくり 大きくなってほしい。

三歳は三歳の 四歳は四歳の

五歳は五歳の その時の力を しっかり使って。

無駄なく合理的に という

世の中だけれど

子どもたちの遊びの生活は

一見無駄に思えることだらけ。

失敗したり

偶然成功したりを繰り返しながら

達成感を味わい

幼児時代を 精一杯生きてほしい。

お母様だって同じだ。

育てる者たちの日常は

思ったことをやってみて

訂正しながら 先へ進むこと。

育てる者たちと 育てられる者たち。

どちらも 持って生まれた力を

一生けんめい使っているうちに

いつの間にか 知らずしらず

母も子も こんなに育っていた

そういう日々が きっとやって来るからーーー!