一生けんめいの貴さ

木曜日の朝 お姫様がやってくる。

ここは 金色に輝くお城なのだ。

お城には 姫リンゴが実を結び

甘酸っぱい。

お花畑ステージは♪海のあそびだ。

波が打ち寄せる。

お魚たちが泳ぐ。

カニたちも 元気に横歩き。

トビウオのジャンプ!

ボート漕ぎ。

がんばれ がんばれ!

泳ぐ子ども。

みんな 海の子どもだ。

♪オリンピックマーチのエネルギー。

フレー!フレー!

みんなの声を合わせると

生きる力が漲る。

声の力はすばらしい。

こちらは静かな 山の組。

♪やまがみえた たかいやまが

あちらにも こちらにも

でこぼこやまが みえた♪

ショーの時

お母様が歌ってくださった“山”の歌が

子どもたちの生活に 溶け込んで

歌にピアノに制作に と

おもしろく変化している。

お城のお姫様たちは

赤ちゃんのお世話。

お風呂に入れた後

脱がせた服を きちんとたたんでいる。

よくあたたまったので

今度は着せている。

小さなお手々で 一生けんめい

赤ちゃんのお世話をする お姫様たち。

このお城は アイスクリーム屋さんでもあるため

大忙しだ。

そのため おネコさんも手を貸している。

お家のお母様との生活が

ここにこうして 再現されているのだ。

お母様がなさるようにしようと 一生けんめいなのだなあ。

幼稚園で生活していると

お母様の 日々の一生けんめいが伝わってきて

身体中が暖かくなる。

それが私たち保育者の エネルギーになるのだ。

教育は本当にお互いなのだと

ありがたさでいっぱいになるーーー。