子育ての疑問を そのままにしないで!

「誕生会 おもしろかったね」

「くーちゃんに お手紙書いてきたの」

人形劇サークルこぐま座も お母様方も

子どもたちのために ありがとう!

山さんたちの♪うれしいひなまつり。

身のこなしは もちろん

おとなりさんと 楽器が重ならないように

身体中の神経を 使っている。

ステージを見ながら 私達の心の動きまで

感じ取っていたのだ。

ということは

大人がいくら 外側を取り繕っても

口だけで うまいことを言っても

子どもたちは わかっちゃうのだなあと

そういうことなのだ。

森さんたちは さっきから♪白雪姫。

朝から二度目の上演だ。

小さい人たちなのに

一度や二度見ただけのものを

なぜこんなに覚えているのだろう。

ステージの母たちや保育者たちと一緒に

自分もお話の世界に 入り込んでいたのだ。

五感を働かせ

リンゴの匂いだって 感じ取っていたに違いない。

中学生になって 社会体験にやって来た卒園生が

「浦島太郎が おもしろかった。

腰のところに かごみたいな“びく”つけてたでしょ」

“びく”は つけていなかった と言ったら

「ええ⁈つけてたよ絶対!だって見たもん!」

見えないものまで 見えたのだ。

幼児の力は すばらしい。

ああ もっともっと

子どもが望む保育者にならなければ

子どもに申し訳ない。

自分が今幼児だったとしたら

どんな保育者に自分を育ててほしいだろう。

どんな保育者だったら

持っている自分の力を 精一杯使って

生きる喜びを味わいながら 成長できるだろう。

お母様たちも

我が子の寝顔に謝る夜が きっとあるはず。

私たち保育者も

子どもたちが帰った後の静寂に 思う。

ああ あの時 間に合わなかった

ああ あの人にこうしていたら ああしていたら…。

そうして 職員室で話し合う。

保育研究会だ。

だから 新しい明日が来る。

お母様たちも

寝顔に謝ってばかりいないで

幼稚園に話してみよう。

かわいい我が子と 自分のためにーーー。