丁寧な保育

幼稚園の2月。

山の組の魔法使いたちの家づくりは順調だ。

魔法の庭には ふきのとう。

魔女たちは お母さんに天ぷらにしてもらったらしい。

すぐれた魔法使いになるための

修行が始まる。

飛び降りるのは やっぱり怖い。

みんなの応援を力に

飛び降りる!

先生の腕の中なら こわくない!

魔法使いたちの 勇気!

担任との信頼関係を 魔力にしているため

すごい力が出せるのだ。

おお!

自分の力で飛び降りた!

ここは 修行の森だから

ポケモンさんたちの探検にも出会う。

乗せてもらっていた三輪車も

自分の力で 漕ぎだした。

これも魔法の森の力か。

魔法の森には てんとう虫も!

日差しは もう春だもの。

お庭の遊びも 春めいてきた。

お部屋にも春の日差しが。

小さい人たちも

担任との信頼関係を基に

いろいろな遊びを 繰り広げている。

思いを形に表そうという 意思と意欲、

子どもと保育者の 心や身体の動きが

幼稚園の空気になって

お互い同士が 影響しあっている。

お互い同士が 良い音を出している楽器のようだ。

お互い同士が教育環境とは

こういう状態をいうのだと思う。

砂場のそでまくり。

やってあげていると いつの間にか自分でするようになる。

保育者たちの 心が行き届く丁寧さがなければ

こんなに心豊かに 生活することはできない。

雲梯の下をコースにしていたら

小さい人たちが遊べない。

じゃあ こっちにこうしてと

子どもたちと保育者とで 工夫する。

そういう心の使い方があって

お互い同士が教育環境になれるのだ。

忍者たちのお家の“電気”。

「そうっとさわるんだよ」えらいこと。

「あっ 火事だ!」

赤いお布団を火に見立て

水の色のほうきで 消火。

子どもたちの心(=頭)の中の この働きが

近い将来の創造力に繋がることに

気づく大人は どれだけいるのだろうーーー。