幼稚園の先生は何をする人か

幼稚園は 雨上がり。

しっとりとした園庭を

水ぐもで歩く 忍者。

忍者の道具が 羨ましい子ども。

「先生!ぼくも作りたい!」

幼稚園の朝。

大好きなお母様に 甘える朝。

雨上がりで ブランコの地面は滑りやすいから

ここに 作っちゃおう!

「これ、ハンモックぶらんこね」

砂場では 早くも昨日の続きが始まっている。

忍者がここにも。

どろ団子ころころも 昨日の続き。

成功だ!

「ぼくも やりたい!」

遊び始めたばかりなのに「また明日遊ぼうね!」

嬉しくてたまらないのだ。

子どもはいつだって 明日へ向かっている。

ころころ仲間は どんどん増えて

おもしろくて たまらない。

ころころ ころころ

おお、しっかり丈夫にできているではないか!

お部屋の森さんたちは

作り物に忙しい。

小さくても

自分のイメージに向かって 一生けんめい。

諦めず、気に入るまで根気が続く。

遊びは続く。

子どもが自分で 自分達で思いついたり考えたりしたものを

保育者たちが 大切にしているからだ。

子どもが主役というのは そういうこと。

子どもは うんと小さいうちは

偶然 心を動かした 小さな発見から

おもしろさを見出すことが多い。

保育者たちは それを見逃さず

小さな人たちの 興味や関心に寄り添って

見つけた遊びがもっとおもしろくなるよう 手助けする。

もっともっと考え、工夫し、友達とイメージを高め合い

遊びが充実へ向かうよう関わる。

子どもの脳を受け身にしないよう 神経を使いながら

ある時は 召し使いのように

ある時は お父さんのように

ある時は お友達になって

それでいて 先生で…。

その毎日が 子どもたちの主体性を育てる。

子どもたちは 興味の対象に

主体的に働きかけるための

心や身体、頭の使い方を 学ぶのだ。

友達同士のやり取りも その中で学ぶ。

そういう生活の中で

例えば、ガマンできない子どもも ガマン強くなっちゃうのだ。

大きくなった子どもたちは

自分達の目的に向かって

打ち込んで疲れず

何日もかけて 達成感を味わう。

自由な保育は 好きなことしかしないから

いろいろな経験ができないという

マチガッタ考えが 世の中にはあるらしい。

とんでもないことだ。

そんな人は ぜひこのブログを見てほしい。

子どもさながらの 遊びの生活の中に

教育を入れていくというのは どんなものか

学んでほしいと思う。

高階幼稚園の子どもたちは

二度とない幼児の時代を

思い切り生きているーーー。