幼児の発達

カイドウが一輪

春を待ちきれずに 咲いた朝。

「おはようございます」

浄玻璃の鏡に ご挨拶をして

幼稚園の火曜日が始まる。

山の組では早くも

朝のテレワークが行われている。

お母さまたちと作った

木工の動物や虫たちは

住まいが作られ

食べ物も与えられ

幸せに暮らしている。

子どもたちは 新しい仲間たちと一緒に

生活を繰り広げているのだ。

木で作られてはいるものの

この新しいお友達は

生きているのだもの。

年長児の生活には 現実のことも入り込んでくるけれど

まだまだ 子供の世界の住人。

夢と現実を 行ったり来たり。

子どもの世界にいるうちに イメージの世界で創意工夫し

持っている力を大いに使って 一生けんめい遊んで欲しい。

それこそが 長い人生を支える力になるのだから。

森さんたちは まだまだ

夢の世界の住人だ。

恐竜は今 生きているし

ポケモンさんも 当然生きている。

江戸時代の忍者だって

今を生きる。

だから 修行に精を出す。

大好きな穴のお家は

毎日様々に変化する。

小さい人たちは

風さんだって 葉っぱさんだって

自分と同じように生きて 心があると思っている。

だから 枝から離れて落ちてくる葉っぱさんは

つかまっていた手が疲れて、放しちゃったのだと

そう 考える。

小さい人にとって それが真実。

それが 将来の科学の芽になるのだから

大人の知識を詰め込まないでほしい と願う

冬日和の幼稚園 ーーー。