木工~幼稚園の自然~

だんだん 冬になってきた、

幼稚園の月曜日。

くぬぎの枝のお馬さん作りは

ここまで進化して

お友達の重みに 耐えられる程になった!

嬉しい嬉しい子どもたち!

次への意欲が 満ちてくる。

とんかちの順番 きめてあるもん!

お馬さんの顔も 作るんだもん!

恐竜さんも乗りに来る。

小さい弟くんも 興味津々だ。

一人やってきたその時から

保育が始まる 幼稚園の朝。

小さい子どもたちは

幼稚園には いつも落ち葉があると思っている。

今日も落ち葉と遊ぼうと

そう思って 幼稚園にやってくるのだ。

小さい子どもたちは

幼稚園には いつも蝶々が飛んでいて

今日も 虫捕りをして遊べると思っている。

たまに 凍て蝶を見ることもあるが

自然の不思議を味わうことだろう ー。

園庭に響く とんかちの音。

♪トンカチトンカチ トントントン!と

ついつい歌いだしてしまうほど いい音だ。

枝下ろしした クヌギの枝だもの

堅いのだ。

代わり番で 根気よく打つ。

お花先生は これから二階ホールで「育ての会」。

一時間半後 どうなっているだろう。

おお!お馬さんの顔が!

リボンに鈴までついている!

「かわかしちゅう」の 札が。

細いシッポは ボンドでつけたのだ。

「か」の字の棒は

もうちょっと離したほうがいいよね と

地面に書いてみる二人。

誇らし気な お馬さん。

クヌギの母木から切り離された 枝だけれど

これからずっと 子どもたちと遊べることになって

さぞかし嬉しいに違いないーーー。