幼稚園選びのための見学申し込み

「高階幼稚園は

一人ひとり丁寧に保育する園だと聞いたので

ぜひ見学したいのですが」

というお電話を よくいただく。

幼稚園の雰囲気が伝わればと思い、

お母さんのお弁当のことを申し上げると たいてい

「毎日なんですか」という反応。

毎日じゃなかったらいいのか というと

できれば 作りたくないらしい。

お弁当を毎日作る自信がない とおっしゃるけれど

給食を出してくれる園の方がいい というのが本音なのだ。

我が子を丁寧に見てほしいのに

自分はお弁当が面倒だというのは

どういうことなのだろう。

私ども保育者には 一生けんめいを望むのに

自分は一生けんめいするのは いやなのだ。

いったいそれでいいのだろうか。

朝食の残りを ちょっと入れるだけで

一杯になってしまうほどの

小さなお弁当箱なのに。

子どもはいつも 同じ味が嬉しいのに。

子どもがうれしいお弁当。

それは お母さんのいつもの味。

子どもは お弁当でお母さんを味わう。

仕出し屋さんのおじさんの味じゃなくて。

そうそう、パンフレットを持ってきた仕出し屋さんのおじさんだって

嬉しそうなのだ。

「お母さんのお弁当なの?

いいねえ!ほんとはそれが一番いいんだよねえ!」

お母さんのいない幼稚園で

子どもたちは お母さんを味わえる。

なんて嬉しいことなのだろう。

高階幼稚園は

そういう母たちの集う 幼稚園だ。

子どもたちの 安心・安定していること!

心から安心・安定している子どもたちの集団は

建設的になる。

不満・不安定の子どもたちの集団は

破壊的になるしかない。

私ども保育者がいくら努力しても

お母さまとの 安定した関係がなければ

集団教育で豊かな心を育てるのは 難しい。

お互いどうしが教育環境なのだから。

信頼しあう間柄。

子も母も保育者も

お互いどうしが育ちあう幼稚園。

だからこの幼稚園の子どもは

安定して力を発揮できるのだ。

幼稚園を巣立ち

就学すると 心から納得できる。

我が子がどんなによく育ったかが。

ちょっと頑張って お弁当を作ってみればわかるのに。

ここがこんなにいい幼稚園だったのだと ーーー。