雨の日の過ごし方

水曜日。

幼稚園は 久しぶりの雨。

雨音と一緒に聞こえてくるのは

バレエ・くるみ割り人形。

山さんの絵の具熱は

今日も続いている。

ロープウェイの機械も

すこぶる元気だ。

行ったり来たり よく働いている。

虫のお客様も 大満足。

宇宙忍者を乗せて運行する

宇宙船。

「トイレもなくちゃ困るでしょ」

オニヤンマも 宇宙へ飛ばすのか。

おやおや 涙のバレリーナ。

「ごめん、回転がこわかったんだね」

「でも ストレッチ一番すごいものね」

わあ、すごいすごい!

お友達も挑戦。

「こんなのもできる!」

「あたしも!」ちょっと違うけれど いいのだ。

森さんたちも

いいことを考えて遊んでいる。

作ったり。

作ったもので遊んだり。

また 作ったり。

また遊んだり。

焼いも 熱いですよ。

「ふうふうふう あついあつい」

ポテトも おいしそう。

おお、おすもうがまた始まった!

はっけよい のこったのこった!

いい勝負!

どちらもがんばった!

「おすもうで疲れたら 来てください」

はっけよい!

のこったのこった!

番付なんかいらない。

みんな横綱なのだもの。

いつのまにか 知らずしらずに

身体が よく動くようになった。

自分の持っている力を

思いきり使えるようになって

どんなに嬉しいことだろう。

積み木のお部屋では

修行ごっこが 始まっている。

滝行が 人気。

行列ができるほど 修行したいのだ。

念じている間

何を考えているのだろう。

ただただ 無心なのだろうか。

大人は無心が 難しい。

子どもを伸ばすためにという名目で

何かやらせなければと

そんなことばかり考える 大人。

子どもの外側のことばかり 教え込む。

付け焼き刃の知識ばかり 教え込む。

子どもたちから 無心を学ぼう。

子どもの良さを 味わおう ーーー!