川越市 自由な自然幼稚園

晩秋なのに 暖かな木曜日。

ジューンベリーや桂の葉は

あらかた地面に返ってしまった。

山の組では

絵の具の遊びが続いている。

森の組も 作りたい。

自分で作ったものを使って

イメージをふくらませて遊ぶ。

自分で考えた遊びは 何日も続く。

お友達の加勢があり

砂場のお山も 根気よく続いている。

保育者が お部屋とお庭を行ったり来たり

タイミングよく遊びを支えているのだ。

森さんたちお気に入りの

この穴のおうちの遊びも

ずっとずっと続ている。

ごちそうに使う材料がどっさりの

嬉しい秋!

落ち葉たちも 子どもの仲間だ。

年長さんのお兄さんにしてもらったように

山盛りにしたい子ども。

「あ まだだよ!」

「まだまだ!」

あ、年中さんのおにいさんが!

嬉しい 嬉しい!

お姉さんも手伝って

山盛りに!

みんなで手伝うと

こんなに!

お友達が嬉しいと

自分も嬉しい。

いいお友達だなあ!

まだ続いている砂場の遊び。

えらいなあ!

陽だまりでごちそう。

その上のツリーハウスでは お掃除ごっこ。

あっ 危ない!

いいタイミングで止めてくれた ポケモンさんの親切。

山さんではさっきから

絵の具の熱中が続いている。

あ、森のひよこさんも。

お困りの山さん。

かくれんぼなんだけれど 見つからない。

「あっ さては!」

「みいつけた!」

それぞれの 遊びの生活が重なり合い

お互いに影響しあいながら

充実へ向かう幼稚園。

午後の日溜まり。

お母さんのお弁当で満足した子どもに

降り注ぐ落ち葉。

突然の出来事に驚く

小さい森さんたち。

嬉しくて 嬉しくて

嬉しくてたまらない。

「お弁当箱に入れて ママに見せてあげよう」と 子ども。

手の届かなかった 空の高みから

降りてきてくれる

一年に今しか会えない お友達だもの。

新しいのに懐かしい

懐かしいのに新しい お友達だ。

降りかかる勢いに

心が動く 身体が動く。

幼稚園中が 落ち葉で一杯。

落ち葉の世界は 子どもの世界。

子どもの世界は 落ち葉の世界だ。

移りゆく季節を

こんなに味わえる幼稚園で

私達は生きているのだ。

春の嬉しさ 夏の嬉しさ

秋だって冬だって 嬉しくてたまらない。

なんとありがたいことだろうーーー!