川越市の幼稚園

高階幼稚園は

この地が“村”だった頃生まれた

小さな幼稚園。

自由な遊びを中心とした保育を

何十年も続けているのは

これが幼児の特性に適合した

行き方だからだ。

この保育でこそ

幼児の心と頭と身体を

伸長させることができる。

文科省の新幼稚園教育要領は

多数をひとまとめに扱う

保育者主導の一斉保育のありかたを

憂慮しているというのに

多くの幼稚園が何も変えようとしない。

川越市は遅れているのか。

幼児は人間だ。

一人ひとり大切にされ

幼児期を幸せに生きる権利がある。

自分の思いを

自分の力を使って表現する

主体的な生活を

子どもたちはしたい。

それが 自己を伸ばすからだ。

自分の持っているイメージを 形にあらわすための

工夫や努力。

子どもは 自己を伸ばすことがしたい。

小さかった遊びが繫がり合い

イメージを共有しながら

打ち込んで遊びを続けるおもしろさ、充実感は

大人たちの“研究”と同じだ。

与えられたカリキュラムをこなすだけの

受け身の一斉保育で

大切な幼児期が過ぎ去ってしまっていいのか。

子供が主役の この保育でこそ

心も頭も身体も精一杯使って

一人ひとりが毎日伸びていくのに。

明治時代と同じ旧態依然の一斉保育で

子どもたちの中に 何を育てようとしているのだろう。

川越市の幼稚園教諭たちよ

せっかく幼稚園の先生になったのだから

持って生まれた力を使って 学ぼう!

生きる力を培うための保育を。

大切な子どもたち 一人ひとりの人生のために。

心も頭も身体も思い切り使って遊んだ

子ども時代の自分が

その人生を支えるのだから ーーー。