子どもを育てる日常

♪どんぐりどんぐり こーろころ

あっちにもこっちにも どんぐり。

♪どんぐりどんぐり こーろころ

幼児の歌やリズムは 日常にこそ使うもの。

こちらはバッタ。

カマキリのために捕まえたのだ。

セミも。

「ミンミンゼミだ」

「死んじゃったんだね」

どんぐりもセミもバッタもカマキリも

自然幼稚園の子どもも

繋がり合う仲間たちだ。

ポケモンさんの遊びにも どんぐりが。

♪動物のオリンピックを聞きながら

旗作りの 山の組。

運動会に飾るのだ。

運動会は おもしろい。

子どもたちの遊びの生活の中に

ひとつ “運動会”が加わって

活気づく幼稚園。

お庭の虫取り少年たちも 旗作りに気づく。

お庭の熱気。

また捕まえた カマキリ。

うわっ!うわっ!おこりんぼカマキリだ!

「威嚇っていうんだよ すごいよねー!」

テラスは

虫やポケモンさんたちの世界。

どんぐりの帽子 売ってます。

ゆでたまごも 売ってます。

かぶとくん お帽子かぶって嬉しそう。

子どもの生活は 遊びだ。

子どもさながらの生活をこわさず

その中身を教育する。

それが幼児教育なのだけれど

外側から眺めた時

ただただ 遊んでいるように見える。

遊びの生活を教育しているのだから

それに違いないが

中身を感じるアンテナを持つ大人は少ない。

穴掘りは 山さんたちにとっての仕事だ。

虫取りだって 根気も知識もいる。

飼い始めた虫のことを思えばこそ

観察したり しらべたりする。

大人にとったら

たわいないように思えることも

子ども自身が考えたことだ。

思いを形にできるよう

保育者たちも創意工夫する。

子どもたちが 今日一日を思いきりいきられるように。

その積み重ね

その毎日が 子どもたちを伸ばす。

知らず知らず いつのまにか

こんなに育っていた!と

そういう日々がやって来る。

いつか 必ずーーー!