遊ぶこと 育つこと

雨上がりの幼稚園。

雨降りだった昨日

お弁当を食べていたら 誰かが思い出した。

「前、流しそうめんやったよね」

「やろうやろう 積み木のお部屋で!」というわけで

お帰りまで熱中した 山さんたち。

うっかり口に入れてしまったり

うまく取れずに涙ぐんだり。

今日 雨がやんでくれて

うれしい山さんたち。

森さんたちも もちろん仲間に。

大きい人たちの遊びには

いつだって惹きつけられる。

昨年の夏休みにお母様や先生と

この園庭で本当の流しそうめんを食べた。

お庭で実ったブルーベリーや

ゼリーやミニトマトも流して

おいしかった。

夏休み後

年長さんだった、今は一年生の海さんたちと

ツリーハウスからお水を流し

流しそうめんごっこをして

おもしろくて おもしろくて

たまらなかった。

体験者の想起。

そしてそこから遊びのイメージを

引き出したり広げたりする 大きい人たち。

初めての小さい人たちは

今の大きい人たちとの この体験に

心を動かし

そのうち 自分達で再現しよう!

やろうやろう!ということに

きっとなるのだろう。

あ、セミが鳴き出した!

きっと、このセミくんだ!

昨日 お弁当の後で

オオカミ役を引き受けた女児。

「オオカミさんはエントツからおっこちてほしい

でも あたしはおっこちたくない」と 泣いた。

一人ひとりが本気だ。

みんな 本気。

みんな一生けんめいなのだ。

虫が好きなのに触れない女児。

これなら虫さんと遊べる。

いっぱいいっぱい遊べる。

嬉しい女児。

嬉しいお友達。

お友達が嬉しいと 自分も嬉しい。

お友達や先生が遊んでいると

自分も遊びたくなる。

だから 子どもは育つのだ。

遊ぼう遊ぼう 自分の力で!

育とう育とう

持って生まれた力を精一杯使ってーーー!