幼稚園の一生けんめい

ブランコが風を切る 幼稚園の朝。

今日も響く楽隊のリズム。

ブラックベリーが色づいたので

虫さんに食べさせたい。

私たちも食べたい。

赤い実 黒い実。

黒い実はおいしいけれど

赤いのはまだすっぱい。

虫の研究に没頭する “虫の会社”社長。

石をのけると現れる

素晴らしいアリたちの世界。

チョウゲンボウに触発され

大きな火の鳥製作中。

山の組の山奥の世界。

巣に何を入れようかな。

森の組でも図鑑が活躍。

小さくても

この手で何か作り出したい。

大きい人たちは

大きな積み木でおもしろいことを考えて 遊びたい。

危険のないよう慎重に。

自粛生活で身につけた

腕立て伏せ。

素晴らしいアスリートぶりに 弟子入り多数。

ありさ先生も挑戦!

子どもたちの応援のおかげで

数回できたが ヘトヘトに。

それぞれが熱心に遊ぶお庭の向こうで

繰り広げられる兄弟アスリートの努力。

お兄さんの涙ぐましい援助。

困り果てて頭を使う兄。弟はニコニコなのだけれど 首が!

「きみこ先生!」

おすもう先生が来たからには もう大丈夫。

嬉しい兄。

それなのに こんなことに。

断念するおすもう先生。

今度はお兄さんの挑戦。

やり遂げたお兄さん。

ぼく登れるよ と

まるでおサルさんのような お友達の技術に

また意欲の満ちる弟。

おお!がんばった!

おサルさんも嬉しい!自分のことのように

幼稚園のそこここで繰り広げられている

一生けんめいな遊び。

一生けんめいはおもしろい。

おもしろいから もっと一生けんめいになる。

そして いつの間にか知らず知らずに

こんなに育っていた!

そういう日がやがてやってくるのだーーー。