自由な保育の幼稚園の日常


早春の朝日を浴びて



誇らしげに咲く花たち。


川の組の魚たちも 悠々と誇らしげに泳いでいる。


川さんたちは


今日も絵の具で遊びたい。



一人またひとり


登園してくるお部屋。



一人お仕事を始めるおじいさん。

すると、あ、木が現れた。


嬉しいおじいさん。


次々におむすびころりんのお話の登場人物がやってくる。


音楽はなくても


なんて楽しいのだろう!


一人ひとりの身体の動きが 音楽なのだ。


響きあっているのだなあ。



はとぽっぽ体操も やろう!と


川さんたち。


ケンケンがうまくなるための


日課なのだそう。


なるほど ずいぶんしっかりしてきた。


こんなにできたよと 誇らしい子供。




黙々と描き続ける子供。




池さんたちも 夢中だ。


こうしよう と思ったことを


実現するための一生懸命が


おもしろくて



おもしろくてたまらない。



海さんたちの江戸時代ごっこが続く


園庭。


金木犀の葉は


少し元気がなくなったけれど


海さんたちの遊びは盛り上がり


続いている。



川に水を放つと


魚たちも泳ぐ。


魚が泳げば 釣り上げたい。


あとちょっとのところで 回も取り逃がす。


見守る子供。



池さんたちも やってくる。


おもしろくてたまらない。




あ、釣れた!


おもしろくて


おもしろくて たまらない。



お部屋の女児たちは


おひなまつりのようだ。


一人五粒ずつ分けている。


几帳面に数えている。


数えることは おもしろい。



おねこさんにもミルク。


それとも白酒かな?


お父さんたちが帰宅。


この家族は 忍者なのだ。



皆でストーリーを考えて


イメージの世界と現実の世界を行ったりきたり。


大きくなってきたのだ。



子供たちが 一人ひとりが


明るい春に向かって 歩き出している。


海さんたちは 保育終了のその日が


もうすぐそこまで来ているのだ。



残された園児としての日々を 精一杯生きてほしい。


思いきり遊んだ幼児時代の自分が
その人生を支えるのだからーーー。