幼稚園生活の充実



春寒の幼稚園。


早く雨がやむといい。


海さんたちは


お雛様ごっこに余念がない。


おままごとのお正月セットに



金蒔絵を施す子供。



こちらは


ドールハウスのグループ。


それぞれが 理想に向かって一生懸命だ。


お部屋のあちこちで


ごっこに使う道具が


できあがっていく。




玄関ホールでも


思いを込めた道具たちが



姿を現し始めている。



川さんたちの絵具熱は


冷めずにますます燃え上っている。



先日描いた力作に


紙を貼り付け


イメージを広げ


もっともっと面白くなった。


お互い同士が 遊びの発案者。


発進者だ。




描くことも 作ることも


歌うことも 踊ることも


自分を表現することだ。



小さい池さんたちだって


表現することは面白い。


面白くてたまらない。



♪おむすびころりんの劇ごっこ。


リズムやメロディーに


心が動く。


身体が動く。



同じお部屋に


いろいろな遊びが


同時に存在し


お互いに働きかける良さ。



こうしようと思ったことを 形にあらわす。


考えたり 工夫したりして


イメージを形にすることを何度も何度も 繰り返す。



保育者は 子供の手や口の代わりになって


一心同体のように 生活する。


小さい池の人たちは そうやってだんだん成長するのだ。



積木のお部屋で始まった



海さんたちの おひなさまごっこ。


お客様もやってきた。


♪だいりさまやら かんじょやら


ごにんばやしも にぎやかに


あられ ひしもち もものはな


ぼんぼりつけて ひなまつり♪


配役を替え


何度も


何度も 踊って


満足 満足。




川の組に行くと


もう こんなに描き終えている。


川さんたちも



なんて 満足そうなのだろう。



池さんたちも お友達と


こんなによく遊んでいる。


幼稚園中の子供たちが



持っている自分の力を精一杯使って


幼児時代を



思い切り生きている。


子供たちはもちろん


保育者たちも 母たちも


どんなに嬉しいことだろう  ーーー!