自由な保育~その響き合い~



降り出した雪が雨になり



冷え冷えとした自然幼稚園の朝。


今やってきたと思ったら


もう何か作り始めている 川の組。



面白かった誕生会の
ヘンゼルとグレーテルをやりたいのだ。



海の組も 小道具作り。


♪ことろ鬼も始まった。


これは ちょっと難しい。


誕生会のステージを
乗り移るようにして観ているから


何の説明もいらない。


阿吽の呼吸がすばらしい。


何度もするとへとへとになる。




♪ひらいたひらいたも面白い。


♪かごめかごめ も


繰り返しやりたい。




作る人 踊る人


海さんたちは忙しい。



♪かーごめかごめ


かごのなかのとりは



いついつでやーる



よあけのばんに



つるとかめとすーべった


うしろのしょうめん だあれ



池の組からも聞こえてくる。


こんなに小さな人たちが


誕生会の演目の色々を覚えていて


やろう!と思って幼稚園にやってくるのだ。




みんな


なんと意欲に満ちているのだろう。



♪こんこんこやまも


ものすごく面白い。



作りながらも じっと見つめるひよこさん。


同じお部屋に


違う遊びが展開する良さ。



もう始まったヘンゼルとグレーテル。


川の組に広がる


うっそうとした森。



咲きだした花々。


夜の恐ろしさ。



踊りだす


チョコレートやビスケットや


キャンディーたち。



それぞれの表現が響き合い



盛り上がる音楽劇。



自由な遊びを中心とした保育に



大切なのは環境。



園庭の自然。


思いきり走ったり掘ったりできる土。


ぶらんこやすべり台などの


固定遊具や砂場。



積み木やブロック。


絵や製作に必要なもの。


ままごとや絵本のお部屋。



幼児にふさわしい


良い環境を用意すれば


子どもは自ら遊びだす。



けれど 音楽教育だけは


保育者が持っているリズミカルな身体が
ものを言う。


ピアノや楽器が備えてあるだけでは


響き合いはない。



子どもたちはいつだって 身体を動かしたい。



いつだって 自分と違う何かになりたい。



お話のヒーローや


ヒロインになってみたい。



子どもそれぞれの夢を


形にするという意味合いも


誕生会にはあるのだ。



響き合いは続く。


今日も明日も きっと明後日もーーー!