運動会の熱気が残る
幼稚園の朝。
「今日 うんどう会?」
楽しかった運動会の
再現が始まる。
転がす
転がす
転がす 子ども。
くぐる
くぐる
くぐる
くぐる 子ども。
転がしたり くぐったりしていると、
お花畑ステージで
♪オリンピックマーチ♪が始まる。
ツリーハウスの上でも
踊っている。
フレーフレー池!
フレーフレー川!
フレーフレー海!
フレーフレーお母さん!
フレーフレーお父さん!
だんだん だんだん
仲間が増えて
聖火が燃える
感動のフィナーレ!
心の炎も
思いきり燃えている。
♪うらしま太郎♪も 始まる。
今日の亀は大きい。
ウミガメだもの。
運動会の時の亀さんが
太郎の役だ。
それぞれが
海の中の世界の
住人(?)。
曲の雰囲気をつかんで
思い思いに表現している。
心がひとつになる
お別れの場面。
ひとつひとつに
心がこもる。
竜宮城に別れを告げ、
故郷へ。
感動のラストシーン。
なのだけれど、
この場面が恐ろしい
ひよこさん。
おじいさんになってしまうのだもの。
♪虫の行進♪もやりたい!
遊んでいるうち
子どもたちの心と身体が
知らずしらず育っていく。
子どもたちのために
こんなに楽しい
劇や踊りを作ってくださった
音楽の先生方、
本当に本当に
本当に ありがとう!
まだ やっている
大玉転がし。
お花畑ステージでは
次の♪うらしま太郎♪
何度やっても
おもしろいのだ。
心と身体が満足するのだ。
虫捕りに忙しい
子どもも。
こちらは竜宮城。
お別れの場面が近づく。
「開けてはいけません」。
おじいさんになる場面が近づくと
先生にくっつくひよこさん。
かわいそうな
うらしま太郎。
いよいよ
おじいさんに。
ひよこさんの この表情。
子どもにとって
本当の世界なのだ。
*お父さんの*イス取りゲームも
始まる。
お父さんたちの本気が
子どもたちに乗り移ったように
みんな一生けんめいだ。
一生けんめいは 楽しい!
勝っても負けても
楽しい!
続く
続く、
続く
続く
続く、イス取り。
続く
続く
大玉転がし。
まだまだ
まだまだ
続く
イス取り。
「イス取りって
ほんとにむずかしいよねえ!」
「おとうさんだって
むずかしいんだから!」
お友だちの勝利を喜ぶ
仲間たち。
幼稚園には
感動が一杯だ。
♪お母さんのドレミ♪もやろう!
「こんなふうだった」と
それぞれが感じ考えて、
ほら!
小さいのに見事でしょう!
ツリーハウスの住人たちも
思わず!
運動会
楽しかったあ!
また始まった
♪うらしま太郎♪。
それぞれが
心から表現していて
感動する。
だから
何度やっても
おもしろいのだ。
大好きな 村人の役。
おじいさんになる場面を見守る
子どもたちの表情。
なんていいのだろう。
海さんたちは、新たに
*剣道*が始まる。
心身の鍛錬をするらしい。
ヒーローヒロインたちだって、
心身を動かして
正しい道を貫いている。
幼稚園はいつだって運動会とおんなじだ ―――!