1人、また1人やってくる、
幼稚園の朝。
秋の葉っぱ色の子ども。
靴を揃える
えらいウルトラマン。
スキップ競争の
海さんたち。
後ろスキップも。
ヨーイ、ドン!
今度はカニの横走り。
あれっ!?
前に走ってる!
列車を作りたい川さん。
小さいひよこさんに頼んで
大丈夫かな。
だんだん車両が増えていく。
もっともっと
車両が増えていくのだけれど、
それでもがんばる
ひよこさんたち。
すごい すごい!
このひよこさんも すごい。
泣き声がすばらしい。
慰めるお友だち。
「ドクターイエローの色!」。
大好きな色のハンカチを
貸してくれる お友だち。
「コマチも好きよね」。
コマチになって
気を取り直すひよこさん。
えらい えらい。
砂場で遊びたいひよこさんの
お支度。
仕事を終えた鉄道員も
お袖をめくっていただく。
どんぐり探しのひよこさんも。
ツリーハウスの下の
忙しさ。
運動会を飾る旗作りに
けんめいな海さん。
「もう 107枚目!」
海さんたちは
虫を売り出した。
ジョロウグモ高すぎ!
お庭では
柿も売っている。
お客さまが
次々にやってくる。
甘い匂いが漂う
お店。
ごきげんなお客さま。
柿の実屋さん
大繁盛。
準備万端。
さあ、
ヒーロー・ヒロインショーを
始めよう!
池さん ひよこさんが
自分たちで始めた ごっこ遊び。
たわいないように思う大人も
いるだろうが、
子どもたちは
*本気*なのだ。
感じたり考えたりしたことを
自分の、自分たちの力で
形に表すことの満足は、
どんなだろう。
私たちは、常に
子どもの中身を考える大人でありたい
と思う。
一人ひとりの満足から
幼児教育は始まるのだ。
一人ひとりの子どもが、
今日一日を
心から満足して生活できるよう、
保育者たちも
小さな一つひとつに
心を込めて毎日を生きる。
保育の日々を生きる。
いっしょうけんめいは楽しい。
苦しいこともあるから
苦楽しい(くるたのしい)。
だから いいのだ。
だから成長できる。
苦楽しいって、
なんていいのだろう―――!