昨日のお別れ会の涙雨を
知ってか知らずか、
春雨くん登場の幼稚園。
海の組の朝。
今日も会える
嬉しさ。
さあ、遊ぼう!
「ひさしぶりに絵本を描こう」。
一人、また一人やってくる幼稚園。
やってきたその時から
保育が始まる。
「何作ろうか」と相談の
男児たち。
女児たちの決断。
「ねぇ、この飛行機、学校にしよう」
「そうしよう。男の子たちもいいって言うよね」
「ずっと飛行機やってたからね」
「あれ?改造?」
「そう。学校にするの。
自衛隊や警察も入れるの。
いいでしょ」
「いいねぇ!」。
いくつかのグループの遊びが
同時に進行していく、海の組。
「学校を広くしよう!
学校の作り方!」。
設計図でイメージを共有。
川さんたちは
さっきから♪ぶんぶく茶がま♪。
昨日の海さんたち
上手だったものね。
こちらは
小道具作りか。
池さんたちも
お部屋でいっしょうけんめい。
「あら、これは
ちょっと危ないですねぇ」。
レストランの1階には
恐竜さんたちが
住んでいる。
それぞれが夢中だ。
「ぼくも恐竜になるんだ」。
まだやっている
♪ぶんぶく茶がま♪。
川さんたちは
役者ぞろいだから、
誰が何をやっても
おもしろい。
本当に
お互いが教育環境だ。
積木のお部屋の学校が
もうすぐできあがる。
それぞれのグループからやってきた
生徒たち。
問題を作る人。
問題を解く人。
学校ごっこを
本当らしく充実させよう。
難しいことにもチャレンジしながら、
共通の目的に向かって
いっしょうけんめいだ。
心に同じ夢を描くのが苦手な
この頃の大人たちより
よほど育ってきていると実感している。
厨房では、
お料理サークルのお母さま方が、
子どもたちのために
いっしょうけんめいだ。
海さんたちは
最後のカレーようちえん。
「あっ、これは*やよいひめ*だね」。
いただきます。
あら、どうしたの!?
「ぬけた ぬけた!
前歯がぬけた!」。
こんないい日に
抜けるなんて!
おいしいね。
おいしいね。
幼稚園のカレー
大好きなんだ。
ぼくも!
あたしも!
ぼくも!
あたしも!
中学生になったら
また食べられるよね。
食べにこよう!
お引っ越ししても
きっとまた戻ってくるし!
高階幼稚園は
小さい幼稚園だけれど、
お母さま方の大活躍のおかげで
心豊かに
成長する。
幼稚園の保育者たちと
お母さまたちが、
信頼し合いながら
同じ心で
子どもたちを育てるからだ。
おいしい
おいしい
カレーの味。
おいしい
おいしい
お母さまの味。
おいしい
おいしい
幼稚園の味。
海さんたちが
中学生にならなくても
いつかまた
幼稚園のカレーを味わう会が
できればいい。
本当にそうしてあげたいと思う
春泥の幼稚園―――。