薄曇の幼稚園に響く
キラキラ星変奏曲。
池の組の宇宙のお城に
海さんたちもやってきたのだ。
楽しそうだこと。
恐竜さんたちは
ブロック作りのお仕事に
いっしょうけんめい。
お店屋さんのお仕事も
忙しそうだ。
音楽劇は
♪ぶんぶくちゃがま♪に。
朝のお勤め、
仏前の読経が始まった。
楽しいお寺だ。
池さんたち、
この劇で初めて
お寺や 和尚さんや小僧さんに
*出会った*のだ、きっと。
もちろん、茶釜や
たぬきの綱渡りだってそうだ。
初めての楽しさを味わうところ、
それが幼稚園なのだ。
それも幼稚園なのだ。
川の組の春。
イメージを広げながら、
それぞれの遊びが
根気よく続くよう、
手をかけ 心をかける
保育者。
子どもも
大人も
どちらも
夢中だ。
もくもくと遊ぶ
海さんたち。
卒園式の歌の
2番と3番を
間違える人がいるけれど、
そんなことは いい。
遊んでほしい。
こんなに小さかった
あの日から、
毎日まいにち
いっしょうけんめい遊んで
ここまで来たのだから。
せっかくここまで来たのだから
最後の1日まで
成長してほしい。
「ぼくたちも入ろう!」
「ぼくたちも!」
「ぼくたちも!」。
紅白のチームに分かれて
競い合う
おもしろさ!
勝ったり負けたり。
負けたり勝ったり。
身につけた瞬発力や
判断力を
フル回転させる子どもたち。
最後の1日まで
伸びて
伸びて
伸びてほしい。
そう思う
幼稚園の朝―――。