*春二番*で花が咲く
というけれど、
幼稚園のお庭に
少しずつ春の色が目立ち始めた。
幼稚園のお庭で
今日一番目立つのは、
中学生のお姉さんだ。
社会体験の勉強で
母園にやってきたのだ。
7年前は幼稚園の子どもだった
お姉さんたちと、
今 幼児期真っ盛りの
子どもたちとの
3日間の始まりだ。
中学生たちは、
子どもたちの思いを
受け止めようと
いっしょうけんめい。
みんな いいお姉さんだ。
お姉さんたちの
いっしょうけんめいを感じ、
子どもたちもいっしょうけんめい。
教育はお互いだ。
今日は
“小さいリズムようちえん”もある。
小さいお友だちが、
お二階ホールで
お母さまと一緒に
身体を動かすのだ。
小さい人と
小さすぎる人が一緒なので
それぞれがうんと違っていて
おもしろい。
子どもたちのしぐさがかわいい といって
大人が笑い、
大人につられて子どもが笑い、
ここでも
教育はお互いだと
心底思う。
小さいリズムようちえんを終えて
お庭に出る。
「あったよう!」
見つけた
霜柱!
冬と春。
行ったり来たりの幼稚園―――。