晩秋の共演 2015.11.27 2015 11/27 2015年11月27日 晩秋の共演 2015.11.27 幼稚園は 山茶花日和。 お母さまに結んでいただいた 髪が揺れる 朝の幼稚園。 本格的になってきた ピーターパンの続きが もう始まっている。 作り屋さんの いっしょうけんめいも もう始まっている。 工事のおじさんたちも 早朝出勤だ。 あ、きりんさんも 登園。 川さんたちの ピーターパン。 海さんたちにも 協力を仰ぐ。 海さんたちは 自分たちの生活をしながらも だったらもっと 面白くしよう と、 工夫に 工夫を 重ねている。 川さんたちは、 サイレンカーにするのか バスなのか、 電車なのか キャンピングカーなのか、 さっきからもめている。 「幼稚園はトクベツだから みんな一緒でいいんじゃない」 ということになったらしい。 おねこさんも乗っている。 池の組から 聞こえてくるのは、 あの誕生会の ♪牛若丸♪だ。 ♪京の五条のはしのうえ だいのおとこの 弁慶は ながいなぎなた ふりあげて 牛若めがけて きりかかる 牛若丸はとびのいて もったおうぎをなげつけて こい こい こいと らんかんの うえにあがって てをたたく まえや うしろや みぎひだり こことおもえば またあちら つばめのようなはやわざに おにの弁慶 あやまった 勇ましい 弁慶と牛若丸。 次はあたし、次はぼく、と 続く、 続く 続く 昔語り。 きりんさんも 一心不乱。 牛若丸もピーターパンもいいけれど、 やっぱり あたしたちはプリキュアごっこ。 それぞれの生活が 重なり合いながら、 だんだん創りあげられる ピーターパンの物語。 積木のお部屋に 観客が。 人魚さんたちもスタンバイして、 ピーターパンの 始まり はじまり。 一人ひとりが お話の主人公。 大人たちも 覚えがあるに違いない。 子どもの頃、 きっと誰もが 自分でない何かになってみたい と 思っていた。 夢の世界に 生きていた。 子どもたちは、 生まれながらに うたうことや 踊ること、 ごっこをすることが 好きだ。 今、子どもたちは ピーターパンの国に住んでいる。 空を飛べる。 美しい人魚の島がある。 動物たちと遊べる。 インディアンや海賊と戦ったり、 恐ろしいワニと仲良しにもなれる。 大活躍の人生を 生きているのだ。 お弁当を食べると また元気になって 新しい思いつきが始まる。 晩秋のお庭で 落ち葉と遊ぶ人も。 葉っぱたちと遊ぶ 楽しさ。 自然幼稚園の 嬉しさ。 小春空と日溜りの温かさが みんなの心を 広く柔らかくしてくれる。 あっ! ああっ! 「葉っぱが降ってきた!」 「流れ星みたい!」 「ようし!」 「葉っぱと戦うぞ!」 天の高みから降り注ぐ 葉っぱたちと一緒に 心が躍る。 幼稚園の晩秋は 子どもと落ち葉の 共演だ―――。 保育ドキュメンテーション 保育 こちらもどうぞ 通園バスを使わない良さ 新しい自分に 響きあう仲間たち 幼児の発達 子どもたちが住む世界を 2016.12.19 幼稚園の朝は嬉しい 2017.02.16 小さい幼稚園の安定 高階幼稚園のバレエダンサーたち