春浅い幼稚園。
お庭の日溜りで嬉しそうな
クリスマスローズ。
おままごとのお家で
嬉しそうな2人。
食べさせたり
寝かせたり。
ここにも嬉しそうな2人。
ここにも嬉しそうな2人。
嬉しい子どもがいっぱいの
池の組。
作りものの子どもたち。
イメージを形にするための
やりとり。
「ここをこうやって貼るのね」
「うん、貼らないと出ちゃうものね」。
自分のではないのに
保育者の話を聞いて
理解している。
それぞれが
違うものを作っていても
それぞれの作り方を
いつのまにか覚えてしまう。
取るに足りないように思える
遊びの生活が
子どもたちを成長させる。
川の組では、
イカをさばいて食べた後
(昨日のお母さまの再現らしい)、
お家のお庭で
凧揚げだ。
凧を揚げる人と
凧になる人。
途中で交代する。
子どもは
何にでも変身する。
海に住む生き物をたちを作る。
幼稚園のお部屋が海になる。
浅春の園庭の
子どもたち。
ツリーハウスの
朝ごはん。
サッカーごっこの海さんたち。
「ねぇ、ユニフォーム着てやろうよ」。
積木のお部屋は
*学校*に。
優しい先生が担任だ。
おまわりさんたちは
刑務所と泥棒を作る。
「お友だちを逮捕するなんていやよ」
と先生に言われているけれど、
「お人形の泥棒ならいいでしょ」。
海さんたちの
熱中。
次から次に頭が働いて、
作っては遊び、
遊んでは作る。
いったん身についていた
はさみや 切りくずの始末にまで
神経が届かない時期が
やってきた。
保育者は
黙って手をかける。
熱中しながらも
作ったものに
神経が配られるようになるのは
もっとうんと先だからだ。
海さんから着物を借りた
川さん。
どんな遊びを
展開させるのだろう。
お庭の川さんたちは、
建設会社の社長を目指して
努力の日々だ。
子どもたちの一人ひとりが
充実の日々を迎えている。
幼稚園を見下ろす空は
春の色をしている―――。