これは虹だ。
「あった! お花だ!」
「ここには お花がないぞ」
「ここにもない」
「どこにもお花が咲いてないから
「わぁ、大人みたいにお荷物いっぱいだ!」
そろそろ疲れたかな。
ああ、暑くなって1枚脱いだのだ。
ああ、まだやるらしい。
川さんのもの。
イメージしたものを
自分の力で作り上げている。
その充実感!
充実感がみなぎっている。
子どもたちの自己充実が
もっともっと高まるよう、
保育者たちの
援助がある。
先生の手が
子どもたちの自己充実の質を高める。
子どもたちと先生たちの
心と身体が
躍動しているのだ。
ただ遊んでいるように見える幼稚園の、
充実指導。
思いきり遊んでいる。
先生たちは
子どもの遊びに
そっと教育を入れている。
子どもたちも
先生たちも、
自らの力を
せいいっぱい使って、
成長しているのだ。
この幼稚園の空気の中で―――。