信じよう 2016.06.21
雨が
梅雨のお仕事をしている。
花たちも嬉しかろう。
子どもたちは
さっそく、
楽しかった誕生会の
再現をするつもり。
お庭へ出られなくても
幼稚園は
おもしろい。
やってきたその時から、
思いおもいの
お面が作られ始める。
いつもの生活の中に
一つ 誕生会の遊びが増えたのだ。
こんなに小さい池さんたちだって、
「こうしたい」
「こうしよう」という
心の勢いを感じる。
川さんたちも。
お友だちと作り上げることが
本当に楽しいのだ。
みんなのお面ができあがるのを
待っている子ども。
海さんたちの表現。
考えるのは楽しい。
工夫するのは楽しい。
お互いの表現が
お互いを刺激して
楽しい。
ウサギたちはジャンプの練習。
アリさんも、
レンガを運ぶ練習。
お友だちのお面も
だんだん だんだん
できあがって、
そろそろ
3匹のこぶたが始まりそうだ。
川さんが池さんへ。
お母さんブタも
子ブタたちも
それぞれの性格をよく表現していて
おもしろい。
お兄さんブタを手伝う
ニワトリさんとリスさん。
2番目のお兄さんは
ちょっと気弱そうな設定。
お手伝いは
小鳥さんと
おサルさん。
いいお家ができたね。
弟ブタは元気者。
ウサギさんがお手伝い。
レンガを運ぶのは
アリさんたち。
アリさん、力もちだものね。
いいお家ができて
嬉しい 嬉しい!
そこへやってきたのは
オオカミ。
わらのお家を
吹き飛ばす。
助けてー!
今度は木のお家。
フーフーやって吹き飛ばす。
助けてー!
レンガのお家は
吹き飛ばない。
うーん、
そうだ!煙突から入ればいい!
わぁっ! 落っこちた!
助けてー!
喜ぶ観客たち。
もう悪いことはしないでね。
みんな仲良く
踊りだす。
開場は変わって、積木のお部屋。
海さんが加わった。
川さんも役者交代。
それぞれの表現を
じっと見つめる子どもたち。
お母さんが2人いても、
弟ブタが何人いても、
幼稚園はトクベツだからいいのだ。
よく働くお兄さんだこと。
個性的なニワトリさんとリスさん。
気弱そうなお兄さんの表現は
なぜか人気。
支えになってくれるのは
力強い小鳥さんと おサルさん。
元気者の弟ブタには
元気なウサギと
アリたちが。
いいお家ができたこと。
あっ! オオカミ!
ああ大変!
早くはやく 木のお家へ!
ああ、また大変なことが!
早くはやく レンガのお家へ!
今度は大丈夫。レンガは強い!
助けて~!とオオカミさん。
謝るオオカミさん。
楽しいフィナーレ。
めでたし
めでたし!
ああ おもしろかった、と池さんたち。
ぼくたちも誕生会!
クシコスポストや
どらねこ一家。
川さんたちも楽隊を始める。
お母さまと保育者たちとの
いっしょうけんめいが、
子どもたちの遊びに加わって、
嬉しい。
あら、
アリさんの仲間の
ダンゴムシさんもいる。
何度でもやりたい
♪3びきのこぶた♪。
雨の日の音楽劇の楽しさ!
新しい池さんたちも、
落ち着いたというと
言い過ぎだけれど、
それぞれが、
自分の力を使って
生活をし始めたように感じる。
もう赤の他人ではなくなった。
互いに警戒し合っていた
初めの頃とは
うんと違う。
ね。
心が
だいぶ柔らかくなった。
嬉しい
嬉しい
池の組。
子どもたちも
赤の他人じゃなくなったのだから、
大人たちも
他人行儀は
もうやめよう。
この笑顔を見て
心を動かさない母親が
いるだろうか。
海さんたちだって
いつのまにか
こんなに育ってきたのだ。
一人ひとりが
お互いを信じている。
自分自身の力も
きっと信じているのだ。
大人たちも
そうなろう。
お互いを信じ、
我が子の力を信じよう。
何よりも、
我が子が一番信じている
自分自身を 信じよう―――!