地球の中心で 2016.05.26
木洩れ日の幼稚園。
ツリーハウスに
ちょうちょの気配。
ヒカゲチョウだ。
すばしこい。
手では捕れないから、
ジャンケンで負けた方が
虫網をとりにいく。
2人分持ってきてえらい。
捕れるといいわね。
「ぼくも虫網とってくる!」
だんだんやってくる
お友だち。
虫たちは
子どもたちの
大切な仲間だ。
虫たちにしてみれば
子どもたちは
きっと迷惑な存在。
けれど、
同じ地球に生きる仲間だ。
虫と遊んだ子どもたちは
土や緑を大切にする人に
きっとなるに違いない。
高階幼稚園は小さいけれど、
子どもたちにしてみると
ここが地球の中心だ。
幼稚園の緑。
幼稚園の土。
幼稚園の空。
幼稚園の風や光。
幼稚園の木立に遊ぶ
小鳥たちの声。
それらの力が合わさって、
子どもたちを
育ててくれている。
お母さまたちが力を合わせた
劇♪さるかに♪も、
子どもたちの生活を
育ててくれている。
もちろん、
幼稚園の先生も
子どもたちを育てる。
せいいっぱいの力で。
ここでも
さるが活躍している。
あ、ヒカゲチョウが捕れたのだ。
「あ!はねが切れてる!」
「これ、きっと前に逃がしてやったチョウだ!」
「かわいそうだから
逃がしてあげた方がいいよね」
根気強く探しているのは
ダンゴムシ。
あれ?
「あやこせんせーぇ、転んじゃったよ」
親切なお友だち。
「ぼく9回できたよ」
競い合うお友だち。
幼稚園のお庭には
お友だちが
いっぱい。
幼稚園のお部屋にも
お友だちが
いっぱい。
親切なお姉さんも
いっぱい。
ここにも親切さんが。
小さい人に
虫網をとってきてくれたのだ。
ここにも親切さん。
脱いだ靴を
しまってくれている。
あっ
来た!
あ、
捕った!
捕った とった!
「きょうこせんせーぇ!」
「わぁ すごい!」
「どれどれ」
お部屋でも
収穫。
テラスでも
収穫。
救助隊は
積木のお部屋で働いている。
よく働くので
暑い!
園服脱いでから これ着よう。
ツリーハウスの
朝ごはん。
いただきます!
「おいしいね!」
「こっちもおいしい?」
「それはちょっとカライです」
あ、次のお客さまだ。
わぁ 豪快!
「それはちょっとカライです」